裏山短歌
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2014/06/19(Thu)
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今朝の裏山散歩は、展望台までひとりで歩き、展望台から駐車場までは合流した人たちと4人でのぼり、また、展望台からはひとりでおりてきました。
ひとりで歩くときは、できるだけ短歌を作るためのメモを取るようにしています。どんなにメモをとっても、本物の美しさやさわやかさ、自然の不思議さや、うつろいゆくときの流れを、何一つ上手にいい表わすことができないのにできるような気がしてメモをとります。そのようにメモをとっても、毎日登山に2時間を費やすので、帰ると家事のためにあわただしく、メモしたことも忘れてしまって推敲できたことはないのですが・・・。 たまに、登山中に8割がた形になることがあります。 今朝がそうでした。 ぐうぜん下りきったとき、Kさんが剪定鋏を手にして庭に出ておられました。Kさんは広島で出版されている歌集『真樹』の同人です。この地域の集会も主催されていて選者でもありました。さっそくKさんに歌を見ていただきました。適切でないことばの指摘をしていただき、もぎたてのキュウリまでいただいて帰りました。かえってからひとりで推敲してみました。 雨あとの 頬にひんやり 風うけて 朝露は光り 思いを秘めて こぼれ日の スポットライトに 朝もやの たちゆく姿 谷のしじまに の2首です。 Kさんは、できたと思う歌も何度も推敲するのだとおっしゃっています。そのような努力は見習わなければとおもいます。 Kさんも早朝展望台までの裏山登山をされています。頂いていた歌集『真樹』9月号を、いま改めて開いてみますと、登山中に読まれたと思える歌が7首のうち、2首もありました。 秋色に 劣らぬように 新緑は 色とりどりに 山を彩る なだらかな 緑陰あるを 目標に 坂道上る 今日の日課に 植物にも、ことばにして美しい名前のものを、歌に読むとそれだけでも素敵だと思うことがあります。いま、タマツバキの花が木々のあいだに美しく咲いています。Kさんにタマツバキの花の歌を読んでくださいとお願いをしておきましたのでまたKさんに逢うのが楽しみです。 スポンサーサイト
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コメント |
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思いつくままに書きとめておくことは大切ですね。 後でと家事に追われておりますと、言葉が何処かへ逃げてしまいます。お知り合いに歌を創る方がいらっしゃるとはいいですね。私は詩の会には入っておりますが、会報だけでつながっているという、ゆるやかな会です。 短歌や俳句は、あらゆる自然現象を短い言葉の中に盛り込んでいる ように思います。 楽しみながら続けましょう。 私も「くらしの短歌」心新たに取り組んでみます。
2014/06/20 22:02 | URL | みどり #-[ 編集]
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みどりさんのくださった詩誌2002.8 第11号の佐伯けんいちという人の詩に「上野界隈にて その十」というのがありました。サチコちゃんが、上野駅で焼きそば屋をしていたおじさんと出会って、昔の上野駅を懐かしむ詩でした。 初めて東京に行ったとき、若かったしお金もなかったので夫と交互に運転して幼い子ども二人を連れて乗用車で行きましたが、やはり上野の動物園で同級生にばったり出会ったことや、一昨年だったかにやはり孫を連れて行ったときのあまりの様変わりにびっくりだったことも思い出し、このように誰しも何かこころの思い出にしたれる作品もいいなと思いました。 少し前に推敲を重ねて作った歌です。これはみどりさんに直していただきたいです。 梅雨嵐ネジキの花も散らしけり 葉に水滴のたまりそこねて 足元を舞う蛾を脇から捕らえ去る ツバメ返しの瞬時をみたり
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自己流で創り続ける私です。 あかね様の歌を添削する等、考えてもみませんでした。 ただ、この歌をじっくり読みながら、歌の背景なり情景なりを想像しながら、同じ情況を私ならどう歌うかしら?と思い描いてみました。 梅雨嵐 かぼそきネジキ 散らしゆく 玉なす雫 葉すら残さず 足下に まつわり飛べる 蛾を捕う ツバメ返しの 瞬時を見たり あかね様の歌を添削するという視点ではなく、あかね様が使いたかった言葉を生かし、少しことばを変えてみたのです。 蛾は舞うという優雅なイメージより、私には纏わり来る厭な虫という気持ちが先立つので、此処はあかね様の感情にそぐわない箇所となりますかしら。 強いて申せば、私も往々に陥る欠点として「一番に歌いたかったものは?」が二つ三つと並立することは避けた方が良いらしいという事でしょうか。 上では「梅雨嵐」なのか「ネジキ花」なのか。 下では「低く飛んでいる蛾」「翻るツバメの素早さ」。 私自身に問いかける思いで、今朝は却って学ばせて頂いた思いが致します。 どうぞ、これからも教えるとか、教えて頂くと言うような堅苦しい関係ではなく、お互いの飾らぬ気持ちで意見交換をして頂ければ嬉しく、ありがたく思います。 とにかく、自分なりの歌や俳句を創り続けましょう。
2014/06/22 09:23 | URL | みどり #-[ 編集]
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すっきりしました。 私が言いたい以上のできになりました。 特にツバメの歌、いままで、つばめなどまったく気配もなかったのに私の後ろからいきなりわきをすり抜けて蛾を捉えてぱっと舞い上がったのです。そのスピードといったら瞬きする瞬間でした。そのスピードがより感じられるのがうれしいです。 ツバメの歌はこの情景はなんとか歌にできたらと思って考えていたのですが、ネジキについては、本当は幹や枝が好き勝手にねじれて伸びるのでネジキの名をつけられてしまったらしいのですが、その花ときたら、ふと見ると葉っぱの下のあたりから、6センチくらいの小枝に純真無垢な白い花がかならず一文字に整列してお辞儀しているように下を向いて咲いているのです。なんとか、そのネジキという名の汚名を晴らす歌ができないかと「ネジキ花名前の由来に抗すごときれいに並びお辞儀してます」 などと考えていたのですが、アスファルトに落ちた花びらを以前みどりさんが写真に撮られていたことがありましたが、まったくあのように散ってしまっていたのです。ああ、上の葉っぱが雨をよけてやってくれていたら・・・という気持ちがどうしたら謳えるのかわかりませんでした。しかし、みどりさんの歌のように葉っぱでさえ散ってしまいそうな嵐だったし、嵐といったからにはこのほうがすっきりするといやに納得させられました。合作品ができて一緒に山を歩いている気分です。 ありがとうございました。 |
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