『ぴんぽんぱんふたり話』
2008/05/28(Wed)
瀬戸内寂聴・美輪明宏の 『ぴんぽんぱんふたり話』を読む。

興味ある話満載である。
2人にとって重要な、前世が何であったとかいう話には、わたくしはトンと興味が無いのだが、2人の通の知り合いの人として数多くの作家や画家が登場する。
双方とも戦前・戦中・戦後を通しての大物たちとの交友ぶりにまず驚く。
話題の大部分が三島由紀夫のこと。
つづいて川端康成。彼のノーベル賞を貰ったときのいきさつが詳しく書かれており元来三島由紀夫が貰うべきものであったとの話に少し驚く。井伏鱒二などが次候補になっていたと思っていたからである。
続いて今東光、大江健三郎、宇野千代、東郷政治、竹久夢二、小林秀雄、江戸川乱歩、・・・いろんな人の話が出てくる。
作品や上演とオ-バーラップさせての交友関係の話がすすむところが私のような田舎者には大変興味がある。
また、瀬戸内寂聴が出家した前後の話は自身真面目に話していてそういうものかしらの思いがする。
そして、若いときの美輪明宏が美しくいろいろな人に興味をもたれていたようだ。
若いときの美輪明宏に会ってみたかった。
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『たなばた』
2008/05/25(Sun)
岩崎京子 文 ・ 鈴木まもる 絵

にほんむかしばなし  フレーベル館

絵本である。
牛飼いの若者が川のほとりで木の枝に美しい着物が掛かっているのを見つけて思わず懐に隠す。
川の中から織姫があがってきてその「とびぎぬ」がないと天に帰れないと言う。
若者は織姫に妻になってくれるように頼む。織姫は「とびぎぬ」を返してくれないので仕方なくついていく。
7年たち2人の子どもがうまれたが、織姫は「とびぎぬ」の隠し場所をさがしていた。
七歳になった上の子が下の子を負ぶってあやしている歌を聴いて織姫は「とびぎぬ」のありかを知る。
織姫は子ども達2人を連れて天に帰っていってしまう。
牛飼いは妻が残した手紙を読みわらじを99速編んでゆうがおを植えて、延びたつるを伝って天に上っていく。
天ではちちがみが牛飼いを婿に認めてくれず難しい仕事を言いつける。
織姫の助けで2つはやり過ごすが最後の仕事でしくじりうりからあふれた水が川になりその川に流されてしまう。
そして一年に一度だけ会うことになる。

なんだか今まで聞いていた七夕のお話とはちがう。
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『豪華絢爛殺人事件』
2008/05/24(Sat)
赤川次郎の 『豪華絢爛殺人事件』を読む。

本屋に行っても図書館に行っても赤川次郎の本に出会わないことがない。
なのに始めて読んだ。
ユーモアミステリーと副題が付いているとおり殺人事件でありながら気味の悪さは殆ど無い。
犯人がわかる瞬間がいつも「えっ!」という感じでよく分からないのが特徴だ。
これって私がユーモアが通じないからなの?それとも筋にむりがあるの?と疑問なのだが読み返して研究するくらいならもっと沢山の作品を楽しみたい気がする。
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『嬉しゅうて、そして・・・』
2008/05/19(Mon)
城山三郎の 『嬉しゅうて、そして・・・』 を読む。

2007年つまり昨年2月22日に79歳で亡くなった城山三郎。
その年の8月に娘井上紀子によって編集・出版されたもので新しい。

私は城山三郎と言う人は徳に溢れ立派な意気軒昂な、正義感溢れた人を想像していた。
まったくそうであるのだが、うかつにもこの裏にそうでない人に強い嫌悪感を持っている人だということに容易に思いが至らなかった。

月刊誌や週刊誌などへの小文や、講演内容を集めた作品だからか、この後者の部分について書かれたものが多いのがこの書の特徴である。
立派な人を見つめて書くことは人として生きていくうえでの喜びになり書く人も読む人も人生を豊かに出来る。
そうでないことを書くことは、人生に失望をもたらす。
しかし、月刊誌や週刊誌などの時評には、欠かせないことである。
タイムリーな政治家への苦言にどれだけの政治家が耳を傾けただろうか。

しかし、城山三郎晩年の筆には、もう自分の言いたいことをいい、行きたいところに行き、やりたいことをやり、食べたいものを食べる。
もういいんだ、楽に自分の思いのゆくところで生きていこうとするそんな思いが溢れている。

自分が好んで書こうとしてこつこつと資料を集め小説にした人と、晩年語り合っているのではないかと感じるところもある。
私は彼の作品のどれくらいを読んでいるのであろうか、作品の中で出会ったことのある人とは私も仲間に入れていただきたくて繰り返し読む。

そんな人物群のなかで、キリスト教信者の意外と多いいのに気づく。
城山三郎がキリスト教徒であることに由来しているのだろう。日本人のキリスト教徒のかたの晩年にふれるのは初めてかもしれない。
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『ハッピーバースデー』
2008/05/07(Wed)
青木和雄 吉富多美 共著 『ハッピーバースデー』 を読む。

一気に読んだ。
子どもの痛ましい様子に涙を流すこともしばしば。
「ああ、あすかなんて、本当に生まなければよかった」自分の思いどうりに育っている長男にくらべて出来の悪いあすかに暴言を振るう母親静代によって声を失う小学5年生の女の子の話。
祖父母のところで、心の休息をとり立ち直ってゆく。
祖父母のところで、母親も自分と同じように病気のお姉さんに心を奪われている両親のもとで愛情に飢えて育ったことを知る。

ちょっとしたことで傷つきちょっとしたことで救われていく人間関係がよくえがかれている。

最後「あとがき」に、「ぜひ大人に読んで欲しい本」として、「おかあさんこの本読んで」「先生読んでみて」と大人達に薦めると書かれてある。
子ども達の思いが届きますようにと締めくくられている。

私も多くの人に薦めたい一冊である。

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『この世で一番の奇跡』
2008/05/06(Tue)
オグ・マンディーノ著 菅 靖彦訳 『この世で一番の奇跡』 を読む

オグ・マンディーノは、雪の積もったある日、一人のラグピッカーに出会う。
名はサイモン・ポッター。
彼は、自分を人生の敗北者であると決め付け生ける屍のとして生きている人々を、生き返らせるラグピッカーである。

地球上でなされた最大の奇跡とは死者がよみがえったと言うこと。
ほとんどの人間は程度の差はありますが、すでに死んでしまっていますという。

「もし、自分自身のことを失敗と事故憐憫の監獄に閉じ込めてしまっているなら、私たちこそ唯一の看守であり・・・・自分を自由にする唯一の鍵を持っていること。」と訴える。

現代版の聖書といった書である。

人間がどうしてこのように生きる苦しみから敗北するようになったか不幸になったかということについて
  ① コペルニクスの地動説
  ② ダーウィンの進化論
  ③ フロイトの幼児期体験により無意識に自分の行動や思考の多くが制御できないし理解することすら出来ないという説。
があるとしており、そのことは十分に認めておりながらも神の軌跡を信じ、自分を信じようと呼びかけているスピリチャルな書であった。

現代は、自然主義が席巻して久しい。
シビアに自分の様を認識することによる失望感に満ち溢れている世の中であると言っても過言ではない。
マスコミもスピリチャルなものが視聴率を上げているようである。
幾分かロマン主義的なものが生活の中にないとささくれた世の中になるのかも知れない。
なかなか自分の殻がやぶれない。
それが私の不幸の原因だとわかちゃいるけどブディストです。
すみません。と本を閉じる。
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『おせいさんの落語』
2008/05/04(Sun)
田辺聖子著 『おせいさんの落語』 を読む。

とにかくおもしろい!ひさしぶりに読みながら大笑いをした。
田辺聖子の本を読んだのは初めてではないかと思うが、こんな面白い本を書くとは知らなかった。
我が家にも『落語全集』や『小さん全集』があるが、20代の頃読んで以後読むこともなかった。
落語を書きとどめたものではなく、小説家が書いた文字遊び言葉遊びをもネタとした面白さも加わる。
話の展開もどうなるのかとわくわくさせられる。

藤本義一が解説を書いている。
おせいさんの落語の味と言う表現をしているが、そうとでもいわな表現できませんという感じである。
島田伸介などがテレビで次から次へと面白いことを言っては番組をにぎあわせているが、そういった楽しさがある。
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