『Nのために』
2013/07/26(Fri)
湊かなえ著 『Nのために』 を読みました。

暑さ負けしているので、簡単に記録します。
≪<事件>
1月33日、午前7時20分頃、東京都××区××三、野口貴弘さん(42)宅で、会社員の野口さんと妻奈央子さん(29)が、死亡していると××署に通報が入った。
警察では現場に居合わせた4名から詳しく事情を聞いている。≫
で小説ははじまり、居合わせた4名、N・杉下希美、N・成瀬慎司、N・西崎真人、N・安藤望とマンションの受付担当者、ラウンジ担当者の証言があり、被告は懲役十年に処せられる。
十年後、誰が誰を守ってこんな間違った判決が出たのか真実について明かされていくのかが、小説のほとんどの部分でした。
スポンサーサイト
この記事のURL | 未分類 | コメント(0) | TB(0) | ▲ top
『往復書簡』2
2013/07/21(Sun)
 湊かなえ著 『往復書簡』 の続きを読みました。
 次の
 「十五年後の補習」
 「一年後の連絡網」
です。
 「十五年後の補習」は国際ボランティア隊で治安の悪いP国に2年間赴任した純一とその婚約者万理子との往復書簡で、実際この二人は別れるのだろうかとも思わせて終わるのですが、「一年後の連絡網」を読むことで二人はどうにかやっていくのだろうとの結末が見えてきます。
 二人は15年前の中学生のとき起きた出来事は以後口にしないという約束をします。その出来事とは同級生の一樹が康孝をいじめているのを純一は見ているだけであったが、それからは万里子が止めに入り二人を引き離していた。ある日万里子は康孝から一樹と仲直りをしたいから材木置き場に来るようにとのメモをもらい出かけていきます。その材木置き場に一樹と万里子が入っているところを康孝が外からかんぬきをかけて出られないようにして火を放ち、煙を吸った万里子は出口のところで意識を失っているところを、純一に助けられたが、一樹は死んでしまいます。そして明朝康孝は学校の校舎の屋上から飛び降り自殺をしたという事件でした。
 何も相談無く国際ボランティア隊に応募し出発した純一に書簡でそのわけを聞くところから、結局15年前の事件のことに触れるようになっていきます。意識を失って、事件の前後の記憶を失っていた彼女がだんだん事件のことを思い起こすようになります。じつは材木置き場に入った二人は康孝をまっていたが来ないので外に出ようとして外から閉められて出られず閉じ込められたとないことに気づきます。天窓から一人が出てかんぬきをあけようと相談。万里子は肩車をしてもらって窓から出ようとした瞬間一樹に襲い掛かられそれを阻止するために角材で殴り一樹は動かなくなり、それを無かったことにしようと脳が判断をしたのかぷっつり意識が無くなります。そこへ純一がきて、二人が倒れているのを見つけ康孝がやったと思ったが、そうではなく万里子が一樹に襲われてやったと確信し一樹の死を事故にするべく康孝の吸ったタバコから出火したように見せかけ万里子を救急車で運んでもらい、康孝にお前のタバコの不始末で出火したと責めた。そのことを苦にして康孝は自殺を図ったことがわかった。
 しかし、万里子が殺したことを純一は時効になるまで封印し万里子を守った。
とそんな結末でした。
 事件の結末としてはありそうなことで、死んだものはもう帰らないので、生きていく人への配慮を考える日本の風土をよくあらわしているように思いました。
この記事のURL | 未分類 | コメント(0) | TB(0) | ▲ top
『往復書簡』
2013/07/19(Fri)
 湊かなえ著 『往復書簡』 を読みました。
 これは、夫が図書館で借りてきていた本で単行本です。
  「十年後の卒業文集」
  「二十年後の宿題」
  「十五年後の補習」
  「一年後の連絡網」
  文庫化によせて  吉永小百合
 の構成になっています。
 どうして夫がこの本を借りて詠んだのかについて話してくれたので、最初に最後の吉永小百合の文章を読みました。吉永小百合が『北のカナリヤ』の脚本を考えていたときに、『往復書簡』を読み、なんとかこの「二十年後の宿題」を取り入れさせていただけないかと湊かなえにお願いしたいきさつが書かれてありました。
 『北のカナリヤ』のあらすじについては、以前夫に聞いたことがあるだけで、私は見ていません。ですがいま、2作目の「二十年後の宿題」を読み終え、深い感動に浸っています。
 竹沢先生が定年退職をした。20年前、受け持っていた小学4年生の児童を6人連れて夫と一緒に図工の時間に使う落ち葉を拾いに赤松山に出かけ、足を滑らせて川に落ちた子どもを助けようと泳げない夫が川に入り、二人ともおぼれる。助けに行き川に飛び込んだ先生は子どもを夫から引き離し夫を助けようとするが死んでしまう。おぼれた児童は他の児童二人に助けられて事なきを得る。この出来事が起こったとき、参加していた6人が20年たった今その事故のことを引きずっていないか幸せに暮らしているか退職を期に調べてみたいと、転勤していった次の教え子の大場に依頼する。
 高校教師になっていた大場は5人まで調査をしては先生に報告をする。6人目の調査ができないままでいるとき、付き合っていた女性にプロポーズをするために会い、でどんでん返しが起こり、じつは彼女がひきずっており、彼との結婚に悩んでいたことを先生に相談していたのだった。先生は、ひきずっている彼女のために大場君に事件のときの6人についての調査を依頼したのだったことがわかる。
といったような内容です。
 一緒に体験したことでも、見ているところ感じていることはこんなに違い、長い年月の中で、消化の仕方もずいぶん違うということは当然あることですがそれを的確に表現しきるのがすごいと思いました。
この記事のURL | 未分類 | コメント(0) | TB(0) | ▲ top
『隠りく』宗内数雄句集
2013/07/06(Sat)

宗内数雄著 『隠りく』宗内数雄句集 を読みました。

このような読書体験は初めてかもしれません。
 まったく理解できなかった句が少しずつわかるようになっていくという体験です。
 収録されているのは347句です。
 そのあとに田中実氏の「俳句を開く」、そして尾崎文英氏の「稀有の名句集」という文が寄せられており、これを読むことによって、何句かの解説に触れることができました。少しずつ句の意味がわかるようになり、描こうとした世界が見えてくるようになりました。
 この方たちも読んですぐに理解したのかというともちろんそういう句もありますが、必ずしもそうでない、前出の同人誌で読んだときにはわからなかったことが句集になって改めて読んでみてわかったというようなことも書いておられるので、なかなか詠み手の世界を読むひとが即座に了解するということでもないということもわかってきます。
句が読めて、意味がわかって、自分の体験や情緒にフィットしたから好きだ。という読み方では、とうてい詠んだ人の世界観は読めていないということにも気づかされました。
そういう意味で
 廃園にぶらんこ垂らし星遊ぶ
 百万の御霊返せや蝉時雨
が最初いいと思った句ですが、解説を読んで、
 朱を抛げて宙に石榴の花の宴
 (抛げてが読めなかったために句の意味がわからなかった)
 沖雲のひとり舞台や夏立つ日
 聴く者も無き風鈴の音の行方
 縊死の跡冬蟋蟀が転げ出て
これらの句が、すばらしい句だと感じられるようになったしだいです。

難しい言葉や読めない漢字のために理解できにくいのですがどうにかすこし、親しむことができたようです。
これもみどりさんからいただいた本ですが、読んでいるうちなんだかすこし偉くなれたような気にさせてくれる本でした。
この記事のURL | 未分類 | コメント(0) | TB(0) | ▲ top
『ワンピース』
2013/07/03(Wed)


尾田栄一郎著 漫画『ワンピース』 を1~10巻まで読みました。
この漫画は、今現在70巻まで発行されており、何年にもわたって、絶大な人気を保っているのですから、その内容に触れてみたいと思ったのでした。
漫画にしては10巻なのに時間がかかりました。
このタイプの漫画は女性だからか老齢だからか疲れる。というのが正直な感想です。もしかしたら、低気圧のせいかもしれません。
つづきもまだ手元にあるのですが、根気が続きませんのでやめました。愛読者によるとずんずん進化しているというのです。何がどう進化しているのか本当は興味あるところなのですが・・・・・。

主人公のシャンクスは少年の頃親しくしていた村にいた海賊のシャンクスに憧れていた。ある日悪魔の実「ゴムゴムの実」を食べてしまい一生泳げない体になった代わりに、全身が伸び縮みするゴム人間になってしまった。海賊シャンクスをバカにする山賊と戦い海に投げ込まれたとき、シャンクスが巨大魚から助けてくれる。しかしシャンクスはその巨大魚に片腕を食いちぎられてしまう。シャンクスが村を去るとき、その後ルフィーのトレードマークになる麦わら帽子を託され立派な海賊になることを約束してわかれる。
10年後、17歳になったルフィーは海賊になり、「偉大なる航路」を目指してゆく。最初は仲間を作ることから初め、賞金稼ぎで三刀流の剣士ゾロ、海賊専門の泥棒で航海士のナミ、うそつきで実はシャンクスの部下のヤソップの息子ウソップ、凄腕の料理人サンジが仲間になるまでが、10巻となる。
山賊との戦い、海賊同士の戦い、海賊艦隊提督との戦い、魚人の海賊との戦いをする中で、真義に触れ、ひとりまたひとりと増やしていった仲間だった。

ほとんどが戦いの場面で構成されている。その、ドヤッ!、○○攻撃!、というものなど面白くするためのアイデアに振り回されて疲れた読書だった。
この記事のURL | 未分類 | コメント(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン |