『旅路』村でいちばんの首吊りの木
2008/03/05(Wed)
辻真先の『旅路』村でいちばんの首吊りの木を読む。

私としては、久しぶりのミステリー作品。
3つの作品が載っている。
「村でいちばんの首吊りの木」
「街でいちばんの幸福な家族」
「島でいちばんの鳴き砂の浜」
あとがきは、「大人でいちばんの子ども」
という構成。

「村でいちばんの首吊りの木」は、飛騨の可良寿(からす)の里にある欅の木のことである。
暮らしが立ち行かない寒村で、生活苦のために昔から首吊りをする人も多かった。
くわえて近くに医療機関がない。
そのために病気で死んでしまった夫への無念から2人の息子を医者にしようと母子家庭でありながら生活を切り詰めて医学部へ進学するように子ども達を街へ住まわせ予備校に通わせる。
その息子を訪ねていった母親が、息子が恋人と心中をしているのを発見する。
受験を控えているもう一人の息子にそんなことが分かると勉強に影響すると考えて息子の遺体をひだの山奥につれて帰って雪の降る前の晩に山中においておくという話である。
それから間をおかず可良寿(からす)の里は、全員が村を離れることになる。最後に首を吊ったのはこの母親であるという話。
母親と次男の息子とがやり取りした手紙ですべて語られるミステリィーである。

最所の話が一番読み応えがある。

この著者辻真先という人について

『鉄腕アトム』『DR、スランプ』『ジャングル大帝』『サイボーグ009』『デビルマン』『サザエさん』などのアニメやドラマを多く手がける。

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