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『ギリシア神話』ペルセウスの書
2017/08/30(Wed)
 斉藤 洋(文)・佐竹美保(絵) 『ギリシア神話』 ペルセウスの書 を読みました。
 株式会社理論社から2009年10月の初版本です。
 『ギリシア神話』オリンポスの書・ペルセウスの書・トロイアの書と3冊シリーズの中の第2巻です。
 この書は、ゼウスと人間の娘ダナエの子ペルセウスの英雄譚です。
 この物語も、オリンポスの書同様アテナによって語られます。まずは、「英雄とは」という定義から始められます。英雄とは知恵と力と勇気に於いて、神々と比べられるほどでありながら不死ではなく、人間と同じく死をまぬかれぬ者のことだったが、神々を両親のいずれかに持たぬ英雄もいるとしています。
 英雄と言われたペルセウスは父がゼウスで、母はアルゴスのアクリシオス王の娘ダナエです。アクリシシオス王は、娘のダナエが男の子を生み、その男の子はいずれ祖父アクリシオス王を殺すことになるという神託を受けていたので、ダナエが子どもを産まないように、男性が近づけられないように地下におしこめてしまいます。
 しかし、神々の王ゼウスは、金の雨になって地下に侵入して、ダナエは男の子ペルセウス(降り注ぐ黄金より生まれた者)を生んでしまいます。それを知ったアクリシオス王は、娘のダナエとペルセウスを棺に入れてエーゲ海に流します。
 セリフォスという島に流れ着きそれを救ってくれたのが漁師のディクテュスで、母子ともに彼に世話になってペルセウスは成人します。
 なんといっても美しいダナエ、ペルセウスはダナエを奪い取ろうとするディクテュスの兄ポリュデクテス王から母を守るための戦いに挑みます。
 そのために、メドゥーサの首をとったり、アイティオピアで怪物を倒したり、ケペウス王の弟、ピネウスとその兵士たちと戦ったり、セリフォス島でポリュデクテス王をやっつけたりします。
 その戦いには、語り手であるゼウスの異母兄弟であるアテナも手伝う場面もあります。このことは、ペリセウスが戦うべき戦いをしたことを意味していると思えます。
 今後どこででも暮らしていけるようになったとき、母親のダナエが、故郷のアルゴスに帰って父親に会いたいと言い出します。ペルセウスは、自分が祖父を殺すという神託を受けているからよすように言うのですが母親は聞き入れず、それなら武器を持たずに、父親を探してくれるよう頼みます。仕方なく父親を探す旅に出かけます。
 英雄の誉れ高いペルセウスは、途中ラリッサの町で五種競技が行われており、円盤投げに誘われます。そのとき投げた円盤が、なんと、ちょうどそこにラリッサの領主の食客になって観戦していたアクリオス王に直撃し死なせてしまうのです。こうして一応神託は成就するのですが、あれほど祖父に会いたがっていた母親のダフネが、実は自分が息子に代わって父親のアクリシ
オス王を、殺すつもりだったのではないかというアテナの感想で終わる物語でした。
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