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第208回「広島ラフカディオ・ハーンの会」参加記録
2017/12/18(Mon)
 2017年、いつもの年より寒く感じる年の瀬も押し迫った、12月16日。第208回の「広島ラフカディオ・ハーンの会」が開かれました。
 参加者は17人。部屋は10号館10409視聴覚ルームです。
 いつも目いっぱい参加会員に気を配ってくださる風呂先生が、当日はご自分の治療の経過のなかで、座ると超激痛が伴うということで、付き添われた奥様も待機の上、長椅子に横たわって「みなさんに失礼で・・・・」とご自分の姿勢を気にされながら、自分の病気の経緯を話した後、熱のこもった講義をしてくださいました。
 会場の会員も、先生の会への情熱に打たれて、熱心に聴講されています。
 部屋の隅に先生の奥様がおられるだけで、会場がとても暖かくほっとする感じがして、風呂先生はいつもこんな感じのなかで勉強や仕事をされているのかなと思い、そこにこの前、松江で観た狂言『猫と月』にでてくる「福音」を感じました。何だかこんなことを感じることができるようになるために松江にまで狂言を見に行ったような気持にさえなってきます。

 いつも配布してくださるニュースは、今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』という作品が問いかけている“科学技術は果たして人を幸せにするか”について、メアリー・シェリー夫人の『フランケンシュタイン』と対比させ、ハーンが、この作品を一雄に優しい言葉で語っていたことに注目することへいざなってくださっています。
 カズオ・イシグロが、ノーベル賞を創設したダイナマイトについて、これを人類がより良く人類の発展に使っていくか、破壊に使うかということがあるなかで、みんながより良い方向に勧めていくために寄与する人への賞であり、それをいただけることに感謝するといったコメントを聞いてもいました。私は受賞の発表まで彼の存在を知りませんでしたが、彼の言葉をいろいろテレビで見聞きして、ここまで進んでしまった科学技術に対して、これからの人類が強く心すべきことを丁寧に語っておられることに感動し、ノーベル賞の意義をも深く受け止められたのでした。

 ニュース最後8ページ目では、小泉八雲著「ある保守主義者」と、昭和19年刊行の丸山学著『英国人の東亜観』のコピー資料があります。
 ここには、西欧の世界制覇という覇権主義への宗教的バックボーンに触れてあります。このバックボーンによって刻み付けられた歴史。ここでは、このバックボーンへの東西の反発や反省がこれからの東西の世界観をどう変えていくのか見据えていく視線を持たされていきそうです。
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