『フランケンシュタイン』
2018/02/06(Tue)
 メアリ・シェリー著 飯豊道男文『フランケンシュタイン』を読みました。

 先日裏山に友達と二人で登っているとき、県民文化センターの向かいにある建物に習い事に行っていた時の話になりました。角を曲がって二つ目の建物でしたが、角に貸衣装屋の大きなウィンドウがあり、いつも文金高島田の花嫁衣装を着たマネキンと、ウエディングドレスを着たマネキン人形が飾ってありました。わたしが、いつもこれを見て、それぞれに男性のマネキンも置いてやらないと、あの人形が気がふれてしまうのではないかと心配だったことを話しました。すると六歳年上の友達は、ひぇーそんなことは思わないよ。着物の色があせるのではないかと心配したと、やはり年上らしいことを言いました。
 しかし、この『フランケンシュタイン』を読むと、やはり同じことを考える人がいるものだと安心する一方、それが人造人間第1号であったとは・・・・。

 フランケンシュタインに創られた人造人間は出来上がったとき、
 ≪二年がかりで作った生き物が、くすんだ、きいろい目をあけたんです!
 それがふうっと、息をはいたんです!
 手足がピクピクッとしたんです!
ついに、ぼくは自分の手で、生命あるものを、新しく作り出したんです。
人造人間第一号です!≫
一口にいってかっこいい男だったのですが、変な気持ちがしだしてなんとなくゾッとし、疲れて、そのまま少し眠り込んで、怖い夢を見て目を覚まします。
 ≪ふと、誰かに見られているような気がして、そっちに目をやると、ずうたいのでかい人造人間がこっちを見ていました。そいつが口を開けてしゃべるんでしょうか、訳の分からない音を出しました。言葉はしゃべれないんです。低い地獄から響くような声でした。ぼくはなぜか、たまらなく怖くなって、思わず部屋を飛び出しました。≫
フランケンシュタインが家にかえってみると、人造人間はいなくなっていました。
ずいぶん経って、フランケンシュタインが彼に出合った時には、弟や弟を殺した疑いをかけられて処刑された女性を思って、彼を始末しようと覚悟を決めていたときでした。
 しかし彼は、名前もないまま、みんな友達や家族がいるのに、自分には誰もいない。仲良くしようと近づき、親切にしたり、命を助けたりしても、自分を見るとみんな怖がって気味悪がって逃げてしまう。彼は、フランケンシュタインに、友達になってくれるよう頼みますが、彼を信じることができず、恐怖のあまり拒否します。
 ≪おれに、女性を作ってほしいんだよ。女性を。一緒に暮らしていける、話が通じる、おれとおんなじ女性を作ってほしいんだよ。それができるのは、お前さんしかいない。これは断れないぜ。なんてったって、俺を作った責任があるんだからな。≫というのです。しかし、フランケンシュタインは、そうすれば落ち着くかどうかと疑って一度は作りかけて出来上がりかけた女性を壊してしまいます。
 そこまですると、神様だっていろんな人間を作ってしまうのですから、それは無理とも思えます。
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