『女と刀』
2008/03/16(Sun)
中村きい子著 『女と刀』 を読む。

1954年初版の文庫本。
家人の推薦で読んだ。

≪私が生まれたのは、鹿児島県の霧島の連山に囲まれた「黒葛原」という、そのころ50戸にも満たぬささやかな里で、ちょうど西南の役があってより5年目のことでもあった。
この里は、現在でも余所者はただ一人としてはいってこず、むかしながらの下級士族の出身だけで、きっちり固まっているが、私の生家、権領司は、この里の「有士」といわれた名頭の役をしてきたのである。≫
の出だしではじまる。

明治。大正・昭和と江戸時代の身分制度による身分に「血筋を守ることで」しがみつこうとする考え方が地方全体にある中で、二度も血筋を守るためという結婚を強いられついに70歳になって「一振りの刀の重さほどもない男よ」といって離婚をする実在した女性の話である。
その気概といい、行動力といい頭が下がる。

この話をどのように感じ取るかは微妙だ。
まず、現代の私達にどのようにしても分からないということに尽きるような気がする。

発表当時は2人の監督によって映画化かドラマ化かされたようである。

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