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第215回「広島ラフカディオ・ハーンの会」参加記録(3)
2018/09/04(Tue)
 発表は、田中先生と、浮田さんと寺下さんでした。
 田中先生は、「大谷正信(繞石)と旧制広島高等学校」と題して、資料十数枚準備してくださいました。
 旧制広島高等学校の沿革、卒業生で加藤友三など名だたる人、大谷正信の在職期間や、入試試験ディクテーション問題の一部資料の提供とその特性、彼の出雲弁の印象など、生徒の感想などについて発表がありました。熊平金庫の創業者も卒業生であることを聞いたとき、若い頃、職場で和文タイプを打っていて、建設省の局長などの名前や、工事名や地名でその活字がないときなど、たびごと1本5円の活字をわざわざ本通りの熊平金庫まで買いに行っていたことを思い出しました。当時は随分のんびりしていたものでした。それに訛りと言えば、山口大学を出て熊平金庫に就職してきた男の子が、上司に「金庫をさげー」といわれて、金庫を低く下げ降ろしたら叱られたと話していたのを大笑いして聞いたのも思い出します。広島では「金庫を持ち上げろ」とはあまり言いません。
 『英語青年』の「ヘルン先生のチャールズ・キングズリ」の、キングズリの新プラトン学派哲学では、プラトンの国家を読みかけにしたままだったことを思い出し、ここらの哲学については機会を改めて、ゆっくり読み直せたらと願わずにはいられませんでした。

 浮田さんの発表は、【島根県立宍道湖自然観「ゴビウス」&「出雲かんべの里」を訪ねて】とだいして、これも十分な体験記録の資料を配布してくださいました。
 「ゴビウス」とはハゼなどの小さな魚を現わすラテン語だそうで、宍道湖・中海に生息する生き物の水族館のようなものなのでしょうか?
 「出雲かんべの里」へは、なんと三島さんが、浮田さんと娘さんお孫さんを案内してくださったのだそうです。そして、錦織館長さんに紙芝居を見せていただかれたことや、お孫さんが「工芸体験」で、「和紙てまり」と「機織り」をされて、その作品を持参して見せてくださり、私たちも夏休みを体験したような気持になりました。
 錦織明さんとは、第215回「広島ラフカディオ・ハーンの会」参加記録(1)に、あの「からむし」がらみで記した『紙芝居で伝える小泉八雲の世界』の著者です。じつはすごい人に会われたのでした。

 そして、寺下さんは、オスヴァルト・シュペングラー『西洋の没落』の序論的素描~ハーン「ある保守主義者」との類似点、というテーマでの発表でした。
 昨年、第215回「広島ラフカディオ・ハーンの会」(2017・9・9)のニュースに風呂先生が、「ある保守主義者」と、それから22年遅れて出版されたシュペングラーという人の『西欧の没落』がよく似た構成であると松田悠八が書いた記事の紹介をされていましたが、それを受けての考察でした。
 22ページの資料を配布してくださっての解説です。持参して紹介してくださった『西欧の没落』は、一中一夜で読破できるような代物でない現代用語辞典ほどあろうかという分厚さ2冊の著作です。
 みんな引き込まれてそれを聞いたのですが、それはまるで、西欧の一つの文明を語るような、いや世界のそれまでのいろいろの文明について語るような、もしかして人類の文明について語るような、人間個々の一生について語るようなそんなお話でした。
 ちょうど図書館で借りてきて読み始めていた福岡伸一の『動的平衡』について語っているようなそんなお話でした。
 終わって、もっとこのことについて皆で学習しようと云うのがそれぞれの感想でした。

  古川さんも最近のニュースとしていろいろな情報の資料を作ってきてくださいました。この情報は、ほかの会でもいろんな学習をされていることが伝わってきて、なぜか一人でいろいろ考えているとき、 読み返しては励まされてゆきます。


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