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『センス・オブ・ワンダーを探して』 ⑴
2018/09/17(Mon)
 福岡伸一・阿川佐和子著 『センス・オブ・ワンダーを探して』 を読みました。
 大和書房より、2011年11月第一冊発行で、定価1400円+税です。
 副題は、「生命のささやきに耳を澄ます」 です。

 「センス・オブ・ワンダー」について、表紙カバーの見開きに、福岡:「子どもの時代にいろいろなもののオーラを浴びることがその人をずっと支えていく。それがその人の『センス・オブ・ワンダー』になるということだと思うんです」と述べてあります。本文では、この言葉は、レイチェル・カーソンという人の書籍名で子どものときに浴びたオーラのことを書いていると言い、素敵な言葉を引用しています。

 「私が不思議だと思ったことは、たいして本を読んでいないくせに、物語から得たものなんです。それが自分の身にも起こらないかなって思ってた。」と阿川佐和子氏も述べています。本文では、石井桃子氏の「子どもたちよ。子ども時代をしっかり楽しんでください。おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは子ども時代の『あなた』です」という言葉を語っています。
 
 福岡氏は、バージニア・リー・バートンの『せいめいのれきし』―地球上に生命がうまれたときからいままでのおはなし―は、子供の頃に読んだ宝物のような本で第一の本だと述べています。その絵本は石井桃子の翻訳で、阿川氏は石井桃子が作った「かつら文庫」で読み、バージニア・リー・バートンが、来日したとき目の前で大きな絵を描いてもらったことがあるといいます。

 生命の進化のプロセスについて、「個体の発生は系統発生を繰り返している」という200年くらい前のエルンスト・ヘッケルという人の言葉を論じています。
 一つの細胞である受精卵は、だんだん分裂して細胞の塊になって中空の饅頭の皮みたいになった後、一部がくびれて反対側に達して、ボールの中に管ができる。これが消化管のもとになって、妊娠数週間目ぐらいで、ちょうどミミズのように見える。次に魚、イモリ、トカゲときて、鳥みたいに見える時もある。それから、首がくびれて頭でっかちの形になり、尻尾があったりしていたのが消えて、ようやく人間の形になっていく。人間がお母さんのおなかの中で辿る変化は、生命の歴史のプロセスと同じ。人間の個体はある意味で生命38億年の時間を内包している。という説明には、成程と納得しながらびっくりしました。
 
 また、遺伝子について述べています。個体のレベルで生物を扱うのではなく、生命の共通の原理を見出すために、ミクロなレベルで生物を見るべきだと、分子生物学が現れる。1953年にDNAの二重らせん構造が見つけられ、1977年ころからDNAを切ったり貼ったり自由に操作できるバイオテクノロジーが生み出されてきた。以後、ドリトル先生のような生物学者絶滅危惧種になっていったことも述べていました。

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