工夫
2008/08/11(Mon)
 夫が、「古い我が家」を補修している。
古いだけにさわりだすときりがない。

時々「おーい。ちょっとゴメン」と言われては手伝いを言いつけられる。
屋根の上だと携帯から呼び出しがある。

屋根の上は屋根の上、外構(庭)は外構、建て付けは建て付け、床張替えは床張替えと言った具合にきりをつけてもらいたいと思うのが、片付けなど手伝わされている者の身である。

建材や工具の買い物もいろんな店を毎日少しずつでなく店ごとにいっぺんに済ませて欲しいものである。

あちこちを同時にやっていくので、まったく片付かない。
いい加減イライラしてくる。

しかし、観察していて気がついた。

長い間ほうっておいたとはいえ、もともとが建築屋であったために、一旦やりだすと我が家の補修だけに徹底を極める。

建物の工法は、普遍的に変わらない部分と、時代や手がけた人によってまったく違う部分とがある。
他に問題があったために仕方なく工法を変えざるを得なかった部分もある。

壁に亀裂(クランク)が入っているのは基礎のどこかが下がっているからだと考える。
そこで大型のジャッキを準備して家を支えておいて基礎が何ミリ下がっているかを計測し基礎をつきかためるか基礎との間にコンクリートをつめて誤差を解消していく。一晩置いてどれくらい沈んだか計測してまた対応する。
建て増しをした業者が手抜きでボルトがしまっていないところもきっちり閉めついでに床下換気もきれいにやりかえるといった具合だ。

新築ではないので、最初から計画を立ててやれないのだ。
具合の悪いところを、取り外して、初めて問題が分かり其の解決方法を状況に応じて考えていかなければならないのだ。そのために、工具屋にも毎日足を運んでどんなものがあるか確かめるのだ。
また、工具の無いものや高価なものは、自分で作っている。
その出来たものを見てびっくり。本当に感心する。
大きな建造物ばかり建ててきた人なので、小さな民家のことは分からないのかと思っていたが、同じだと言う。
工具を現場にあわせて現場で工夫して作れるかどうかが勝負だよ。
と、嬉しそうに話す。


自分でも、仕事場で普遍的なもの、時代や状況によって工夫しなければいけないことがキッチリ出来ているだろうか。
夫の手伝いをしながら仕事をするということについて、私の場合職種上結果が目に見えない仕事だけに、いい加減にしているのではないかとわが身のことが深く考えさせられる。

いつか夫から、「あんたは営利会社に勤めたことがないから、仕事の厳しさが分からないのだろうよ。」といわれたことも思い出す。



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