「アイロンのある風景」
2008/09/14(Sun)


村上春樹著 「アイロンのある風景」 を読む。


 ≪高校3年生の5月に、順子はこの茨城の町にやってきた。父親の印鑑と貯金通帳を持ち出して30万円おろしボストンバックに詰められるだけの着替えを詰め込み家出した。所沢からでたらめに電車を乗り継いで、茨城県の海岸の小さな町についた。≫
そして、コンビニで働くようになったと言う若い女性と、5年位前から近くに家を借りて一人暮らしをして絵を描いている40台半ばの男性三宅さんとが知り合い、流木が集まると焚き火を炊くその男性と焚き火をやりながら、人生の深い部分で語り合うという話である。

話しているうち、三宅さんは先に震災のあった神戸の東灘区に奥さんと子ども2人がいるという。震災での消息も尋ねないで暮らしているらしい三宅さんの、心象を描いたものが「アイロンのある風景」という絵である。

この前読んだ「UFOが釧路に降りる」同様神戸地震にまつわる話になっている。

「焚き火」という原始的な行為をとおして、人間が本来のものを呼び戻そうとするかのような気持ちをそれとなく描いている。
読んでいる私も炎を見つめているようで、原始的な気分になれる。





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