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『金正日が仕掛けた「対日大謀略」拉致の真実』
2020/12/13(Sun)
 西岡 力著 『金正日が仕掛けた「対日大謀略」拉致の真実』 を読みました。
 これも隣のご主人に頂いた本の一冊です。
 この作品は、2002年10月31日の初版本です。
 2002年10月31日といえば、小泉純一郎日本国総理大臣と金正日が同年9月17日に平壌で出会い会談を行い、同年10月15日5人の拉致被害者が帰国してまもなくです。著者は、当時「現代コリア」編集長、東京基督教大学教授、97年から北朝鮮拉致被害者の家族とともに、被害者救出の運動をしていた方です。

 このように慌てての出版は、北朝鮮の拉致被害者の実状の発表に、大きな不信感を抱き、その奥にある金日成の企みと狙いを明らかにするためだといいます。
 彼らが必死に隠そうとするこの企みと狙いについて、「北朝鮮は日本人を拉致はしたが、① 拉致被害者をテロ活動に利用するようなことはしなかった。② 拉致を命令したのは金日成ではない。」 ということを主張したかったことだといいます。このなかで、①の、拉致被害者をテロ活動に利用するということは具体的にはどういうことかと思っていると、韓国などほかの国にテロ行為を行うのに、日本人が犯人であるかのように、朝鮮人に日本人になりすませるように日本人教育をさせるのです。これは、1974年に起きた文世光事件にヒントをえた対策だそうです。北朝鮮の工作員が在日韓国人・文世光に接触し、朴大統領を暗殺すれば南北は統一し、韓国の民主化も実現すると洗脳し、大阪府警から盗んだ拳銃を与え盗んだパスポートの写真を張り替えて日本人として韓国へ入国させ朴大統領を狙撃させた事件です。

 このように、工作員を使っての他国への犯罪に拉致被害者を教育してあらゆる方法で利用することを考えてやっていたのでした。その実例を読むと北朝鮮の国際的犯罪手段がうかがえます。
 死亡したと伝えられている元工作員(金賢姫・安明進)による目撃情報のある人たちをすでに死亡したと発表。表に出すと工作機関の実状が暴露されるからです。

 最後に、当時の北朝鮮の置かれた実情を踏まえ、≪北朝鮮の置かれた立場などから、拉致被害者全員の救出のための最終局面への扉が開かれつつあるといってよいだろう。≫ と述べられていますが、あれから18年。それ以後、だれ一人として帰国できていません。この本を読んで、私たちより多くの情報をこの頃から聞いていろいろ考えておられた被害者御家族の気持ちはなんとも言葉にあらわしようがありません。


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