『ある運命について』 ⑧
2008/11/28(Fri)
 司馬遼太郎著 『ある運命について』ー「箱根の坂」連載を終えてー を読む。

 これも「中世の開幕」同様に短い文章である。

 「箱根の坂」連載を終えてというからには「箱根の坂」という連載ものがあったのだろう。私は知らなかったが、北条早雲についてかかれたものだ。北条早雲の領国経営が優れていることはよく語られていることであるが、もっと掘り下げて書かれてあるのだろう。

 ≪早雲の小田原体制では、それまでの無為徒食の地頭的存在を許さぬもので、自営農民出身の武士も、行政職も、町民も耕作者も、みなこまごまと働いていたし、その働きが、領内の規模のなかで、有機的に関連しあっていた。早雲自身、教師のようであった。士農に対し日常の規範を訓育し続けていた。このことは、それまでの地頭体制下の農民にほとんど日常の規範らしいものがなかったことを私どもに想像させる。早雲的な領国体制は、十九世紀に江戸幕府体制が崩壊するまでつづくが、江戸期に善政をしいたといわれる、大名でも小田原における北条氏には及ばないという評価がある。≫
 
 というくだりでそのことを知ることができる。
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