『ある運命について』 ⑩ 
2008/12/02(Tue)
司馬遼太郎著 『ある運命について』ー『菜の花の沖』余談ー を読む。

 司馬遼太郎の『菜の花の沖』はこのブログを立ち上げる直前の頃読んだ。長編であるだけに今でもその物語がずっしりと胸の奥にあるような気がする。
 江戸時代きっての快男児、豪商となった高田屋嘉平衛の話である。
 高田屋嘉平衛は淡路島の貧しい農民から身を起こして船主になり北海道にまで海路を広げ昆布や鰊などを持ち帰り本土の衣食の文化に強い影響を与えていく。
 当時の江戸幕府の状況、物流の状況、海運の状況、蝦夷地の状況、諸外国との状況、いろいろなことが高田屋嘉平衛の物語をとおしてつたわってきた。
 司馬遼太郎はここではこうした物流が庶民の生活を変えることを、さかのぼって斉藤道三の時代にかえって、灯油にする油の物流がさかんになることによって、それまでの「夜暗くなったら寝る」という生活が一変し、のちの、不夜城吉原までが出現するにいたることなどをつづり、この長編小説で伝えたかったことを語っている。
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