『文芸遠近』
2009/03/22(Sun)
水上勉著 『文芸遠近』 を読む。


平成7年発行。
出版社や新聞社に依頼されるままに友人知己、先輩の作品集の月報や文庫本の解説などの文章をまとめた本ということである。
名前は聞いたことはあるが読んだことのない作家の話なども多く、私の知らない作家の人となりに触れることができた。
しかし、水上勉といえば『雁の寺』と思うくらい私には『雁の寺』が印象に残っている。
そしてなぜか内容まで良く覚えているので不思議である。
それで、終わりのほうに「『雁の寺』のころ」と題してその周辺の話を本人が書いているというのがなんといっても興味をそそられた。もともと、寺の人たちの生活やいろいろの思いというものには興味がある。
全体としては、「私自身を省みさせた良寛さま」にあるように、禅家のいう自己同一にまで収斂しうる力がなく、嫌気がさして落第坊主となったという彼の経歴から来る自己との対話が彼の一生を貫いているのだなとの思いを再び強くした。
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