『芭蕉と蕪村』
2009/03/29(Sun)
山下一海著 『芭蕉と蕪村』 を読む。

ケフハ三月ツゴモリジャ

三月正当三十日

春ガ我ヲステテ行クゾウラメシイコトジャ

風光別我苦吟身

ソレデイヅレニモ申スコンヤハネサシャルナ

勧君今夜不須睡

明六ツヲゴントツカヌ中ハヤッパリハルジャゾ

未到暁鐘猶是春

これは、蕪村が女弟子の柳女の句の添削の手紙に添えた一文とある。
賈島の『三体詩』に収める「三月晦日贈劉評事」に≪三月尽の御句甚だおもしろく候ゆえ、却っていろいろと愚考を書付け、御目にかけ候。近頃の御句と被在候。四月二日夜半≫といって書き送っている。

過ぎ行く春をまだ楽しみたかったり、あるいは過ぎ行く春が恨めしかったり、楽しかった春の思い出にひたりたかったりという気持ちをどのように句にするかについていろいろ手ほどきした添削文の最後に酔狂としてこの漢詩に自分の訳をつけたものを書付けて送っている。

当時の俳人が今日このころの季節をどのように句にしようかと思いあぐねていたかの一部分であるとのおもいでここに引用した。


 


スポンサーサイト
この記事のURL | 未分類 | コメント(0) | TB(0) | ▲ top
<<『古事記』 | メイン | 『新・風に吹かれて』>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://yamanbachindochu.blog106.fc2.com/tb.php/208-71438056

| メイン |