『和泉式部日記』
2009/04/05(Sun)

いがらしゆみこ著 『和泉式部日記』 を読む。

マンガ 日本の古典シリーズの6

長保5年(1003年)4月から翌年の正月までの和泉式部の日記。

源氏物語とほぼ時を同じくする作品ということである。

マンガだと服装や髪型生活空間などの時代考証ができているので楽しみが多い。
源氏物語と同時代ということで源氏絵巻が参考になる分らくかなと思っていたが、著者は時代考証にずいぶん手間取ったとあとがきに述べていた。

和泉式部は橘道貞という夫と一人の子がありながら冷泉天皇の三男為尊親王(弾正宮)26歳と関係していた。その弾正宮が病死して一年がこようとしている。そのやさき弾正宮の弟で弾正の宮によく似ているという、敦道親王(帥宮)との恋に落ちる。和泉式部はそれでなくても男性とのうわさがたえず、周りの人からそのことをとやかく言われることに苦しみ悩むが、やはり恋に落ちてしまうという内容である。

もとの作品には、お互いの心情を詠んだ147首の贈答歌が織り込まれているという。このいがらしゆみこのマンガのなかにも聞き覚えた歌が何首かでてくる。

この時代、心と心を通わせる手段としては贈答歌があった。
人はだれかと心を通わせたい。
この贈答歌に秀でた女性がもてるのはもっともなことだと思う。
そして、この恋は歌を詠まない恋に比べたらどんなに素敵なことだろうと思う。
想いをなにか物や事象になぞらえて表現すれば想いはいちだんとふかまりいろどりも美しいだろう。お互いが会う以上に歌のほうをワクワクして待ち望んでいる様子が充分伺える。
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