『風のように別れた理由』
2009/04/06(Mon)

渡辺淳一著 『風のように別れた理由』 を読む。

1998年出版。
平成8年6月から1年半週刊現代に掲載されたエッセイをまとめたもの。

読んでいると、執筆期間に『失楽園』の執筆の後半が重なっていることが伺える。
『失楽園』の最後のつめ、どのように心中させようか悩んだことの告白や、映画化、放映反対運動、流行語大賞受賞などのエピソードが所々に出てくる。

いよいよ最後のほうに「島清恋愛文学賞」という一文がある。

これは、石川県美川町が郷土の島田清次郎という作家にちなんで1993年ころ作った賞だということだそうである。
渡辺淳一がその審査員になっているのだそうだ。

島田清次郎という人は、『地上』という作品が21歳のとき(大正12年ころか)50万部も売れ時代の寵児となった人で、そのため有頂天になり身を持ち崩し世から見放され31歳という若さで肺結核にかかって亡くなっている。昭和32年に『地上』が映画化され、37年には杉森久英氏の島田清次郎をモデルにした『天才と狂人の間』という作品が直木賞を受賞したということである。

渡辺淳一がここで恋愛小説について述べていることに興味を引かれた。
現代のように恋愛になんの障壁もない時代だと恋愛小説は書けないといっていることだ。それで、恋愛小説が世にないと言っている。
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