『1973年のピンボール』
2009/05/10(Sun)

村上春樹著 1973年のピンボール』を読む。

1980年出版。
 
 彼の二作目の作品ということだ。
 二作目に出会えて「かんぱーい!」という気分。

 ちょうどいい長さの村上春樹の作品。
 ちょうどいいとは、自分の気分や状況のことだろう。
 あくびの出るような作品。それでいて、村上春樹の世界に入り込んで価値観を共有できる。

 この作品は、芥川賞の候補にもなった作品ということだが、芥川賞にはすこし足りないような気がする。その足りなさがいいのかもしれない。

 作品中にカントを読む私が出てくる
 ≪「哲学の意義は、」と僕は、カントを引用した。「誤解によって生じた幻想を除去することにある。」≫
 カントについてはほとんど読んだことはないが、なるほどと思わされると同時に、このデタッチメントな作品が、現実的な生活の心情をすなおに表現することによって、幻想を除去しているかに思える。
 そのあたりが、大変乾いた作品と思わせるのかもしれない。
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