『忘れがたみ』
2009/05/20(Wed)
安岡章太郎著『忘れがたみ』を読む。(1)

1999年出版。 

Ⅰ 血ぼくろ
  父の日記
  春のホタル
  父の酒
  土佐に山河ありき  私の原風景
  方言の感傷

 安岡章太郎なぜか敷居が高いようなきがして読んだことがない。
 読んでみると、肩が凝らなくてするすると読めるし、なかなか等身大に感じられる作品がかける人だなと感心する。
 作品は、いろんなところで発表されたものを再編集されたもので作品のあいだには20年の差のあるものもあるが、同じときにつづけてかかれたもののように感じる。
 内容は、自分の履歴書のようなもので、かれが、どこで生まれどのように育ったかということが書かれている。
 高知県の郷士の子孫ということである。
 明治維新のあれこれで、薩長土肥の郷士など、兄弟でも親子でも違った道を進んだ人たちがいて、結局その人たちは、そしてその子孫はどうなったのだろうと思うことがよくあるが、まさしく彼の先祖を語る内容はこれを物語ってくれていて大変興味深い。
 寺田虎彦とも遠い親戚に当たるということであるが、寺田虎彦の内面をかたる部分ではちょっとした驚きである。

 たまたま、年度替りの懇親会で子どもが登校拒否になってしまった打ち明け話を聞いた。
住居先を変えたため小規模校から大規模校に変わったことでそうなったと親のせいに思われていて痛ましかった。そのことで、いろいろ思いをめぐらしていた矢先、安岡章太郎の登校拒否の原因がまさしくそうであり自分自身でその心境についていろいろのところで述べているのに出会った。
 ほんと、いろんなことがあるんだの思いである。
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