『奇妙な味の物語』(2)
2009/07/02(Thu)
五木寛之著 『奇妙な味の物語』 つづきを読む。

1988年出版。


 「ストレインジ・フルーツ」

 こよなく愛する心臓病の男と同居している女性が猫を飼っているが、その男猫が大嫌い。
 特につめを研ぐ音が大嫌いでそのつめを研ぐための箱を捨ててしまう。女性の留守中、入浴後バスタオルで体をくるんだとき発作に襲われ男は死に、バスタオルにくるまれた死体で猫が得意満面つめを研いでいるところに女性が帰宅するという話。
 ペットによる痛ましい事故を描きたかったわけではなかろう。

 「ホエン・ユー・アー・スマイリング」

 新入りの少年を好きになれないレストランの主任。ふとしたことから、以前自分が少年の父親に教えを乞うた時に左手の手のひらを熱くやけた鉄板に押し付けられたことを思い出し、少年の手を煮えたぎった油の中に入れるという話。
 気味の悪い話。 
 
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