『奇妙な味の物語』(8)
2009/07/08(Wed)
『奇妙な味の物語』(8)

五木寛之著 『奇妙な味の物語』 続きを読む。

「老車の墓場」
 
 世の中は車が多すぎて、廃車にするのに相当の費用がかかるという設定で話がすすむ。
学生時代から十数年間乗っている車を買い替えたいのだが、廃車にするのに購入するのと同じくらいのお金がかかるので購入できないでいる。
 持ち主の、その悩みを感じている車が自分で東京湾に向かって自殺をするという話。
 これも映画『ラブパック』の続きのような感じのする話。

「幸運な青年達」

 サラリーマンでは到底外車など変えない。
 そこで、青年は、ハイウエイを行く外車のパトロールカーのドライバーにあこがれる。
 青年の夢がかない、ハイウエイを行く外車のパトロールカーの警官になる。
 あるひ、「あいつら、親の金で何百万円もするアメ車なんか乗りまわしやがって。」と振り切って逃げる車とぶつかり合い、両車とも空中にはじけとび炎に包まれて大破するという話。

 「優しい女」

 両親の夜の現場を一度見ただけという堅気な女性と新婚旅行に行ったときのはなし。
 女性は男のシンボルについて父親の趣味によって、間違ったイメージを持っていたため、男性のそれがひどく貧弱と同情をかうが、気にしないことにしようと思ってくれる女性の話。

 
これで、この書は終わりだけれど、日常生活の中で「ある様子」を見て、ふと起こりもしないようなことを想像してしまって冗談にして言うようなことを真剣そうに物語っているところが、誰にもかけそうで、筆の力というものを感じる。

 著者の想像と創造に脱帽といったところ。
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