『安政5年の大脱走』(2)
2009/07/12(Sun)
五十嵐貴久著 『安政5年の大脱走』 の続きを読む。

 第二章「桜庭敬吾の岳」以降

 安政5年、36歳になった井伊直弼は、彦根藩主となりさらに幕府の大老となり大変な権勢を誇っている。
 その直弼が、江戸城から藩邸に帰る途中美蝶にそっくりの美しい娘を見かける。
早速その女性の身元を調べさせる。
直弼がかって若い日に見初めた美蝶の娘で南津和野藩の美雪という姫様であり、嫁していないことを知り南津和野藩に側室として迎えたいと申し出る。

 しかし、聞き入れられなかったため家臣と謀り、南津和野藩藩士51人と彼女に幕府に対して裏切りを働こうとしているという罪で脱出不可能な絖神岳山頂に幽閉してしまう。
 そこから、南津和野藩藩士51人と彼女の大脱走が始まる。
 伏線として、美雪がそれまでにも結婚を断り続けた思いの中に家臣の桜庭敬吾を慕っていたということが最後のほうにわかるというくだり、才気あふれる女性でありながらこのつつしみの中にさらなる南津和野藩の品格が伺えるところもにくい。 

 歴史小説と思いきや実在の人物を駆使したフィクションもの。
 時代小説的な感じでひきこまれて読んだ。
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