『司馬遼太郎短編全集』1
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2009/07/30(Thu)
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司馬遼太郎・著 『司馬遼太郎短編全集』1 1950~57 を読む。
2 「「国宝」学者死す」 この短編集2作目は、1作目の「わが生涯は夜光貝の光と共に」同様、昭和25年、司馬遼太郎が27歳、大阪新聞記者をしていて、筆者名が福田定一のときの作品だ。 この時期の、彼の愛すべき人間像ともいうべきものを描いているような気がする。 武平という人は大の魚好き。そして豆腐があればいいという人。 臆病者で運動神経が鈍い。 M大学で魚の研究をしているが、学歴が無いためまったく出世できず食うや食わずの生活であるが、一生懸命研究をしてその研究内容たるや「国宝」級であった。 終戦になって、ますます食うや食わずのため研究もままならない。 戦時中の見つけた白波堆を調査して、県の新漁場を開拓しようと計画をたて実施するが船が難破して助けられる前日死んでしまうという話。 スポンサーサイト
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