『わが生涯は夜光貝の光と共に』
2010/05/12(Wed)
 福田定一(司馬遼太郎)著 『わが生涯は夜光貝の光と共に』 を読む。

 一軒の古道具屋に飾られていた漆の経箱のふたに施された光琳作の螺鈿に魅せられて、絵画の田村月樵の門に暇を申し出て、いまやもう技を伝える人もいないという螺鈿工芸を極めようと志を決めた蒼洋という人の話。
 予測どおり師匠の見つけられない技での苦労、お金にならない苦労で一生を終わると言う話。

 この作品は司馬遼太郎短編全集(一)の最初の作品。
 昭和25年、彼が27歳のときの作品。

 彼がこの作品を書いたとき、大阪新聞記者で福田定一と署名があることを思えば、螺鈿の技に命をかけたこの作品の主人公の蒼洋の心意気に自分のなりたい作家に打ち込んでみたいという気持ちを重ね合わせたのではないかと思えるような作品だった。

 この作品は2・3行読んで、以前読んだことがあることに気づいた。この本で読んだのか他の本で読んだのかわからないが。
 読んだことがあっても、読みながらそうだったそうだったという感じでその先のことは思い出せない。

 7時閉館の図書館に7時過ぎにハアハアとたどり着き、すみませんと顔なじみをいいことに司馬遼太郎なら間違いないと寄り付きの本を借りてきたのでこんなことになった。

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