『春の雪』
2010/06/22(Tue)

藤沢周平著 『春に雪』 を読む。

みさには同じ奉公先に幼馴染の二人の男性がいる。
そのうちの1人作次郎は男ぶりもよく奉公先で仕事も良く出来て信用もあり後はみさと一緒になると誰もが噂していたし本人たちもそんな予感がしていた。
一方の茂太は早くから先に同じ奉公先に奉公に来ていてずっと頑張っていたが、うだつがあがらず「のろ」と呼ばれていた。
 茂太のことを作次郎は小さいときから常にかばっていたが、店でもやはりいろいろかばっている。茂太が博打に手をだしたと聞き意見をし始末をつけてやったりしてもいた。みさは噂どおり作太郎と一緒になるのかもしれないと思ってはいたが、悪漢にとりかこまれた自分を助けてくれて大怪我をした茂太が同じように自分を好いていることを知り思うようにならない恋路のために博打に手を出していたことを知り茂太に一度身を任せてしまう。作次郎は其のことを知り店をやめる。賭場で其の姿を見かけたという人もいる。みさも店をやめるが、茂太とも作太郎とも結婚はしない。

 みさのとった行動が、幼馴染・最近で言えば同級生との、他の関係では見られない微妙な心理を上手に描いていて感心する。人の心根の美しさとか意気地いうようなものは、成人して社会で知り合ってなかなかわからないような気がする。幼馴染・最近で言えば同級生、そして家族、であってわかりあっているようなも、それと恋愛感情とは相容れないものなのか、そのところをほんとになりゆきで上手に表現してあって感じ入る。

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