『冬の潮』
2010/06/25(Fri)
 藤沢周平著 『冬の潮』 を読む。

 市兵衛は十年前株を買って碓井屋という紙問屋になった。
息子の茂太郎は両親の勧める同業の紙問屋の桔梗屋の娘との話があるにもかかわらずお茶屋で働いていたおぬいと結婚する。
 しばらくして、市兵衛の妻は病気でなくなり、茂太郎はなぜかまたお茶屋に通うようになり茶屋からの帰り酒によって欄干から落ちて死んでしまう。
 のこされた市兵衛は使用人は数人いるものの、家族はおぬいだけになってしまう。しかし、二人の間について世間がとやかくうるさいので大金を持たせておぬいを実家に返す。
 実家に帰るときは充分にお金を頂いたのでうちですごしますと言い、また困ったときにはいってくれという市兵衛に「はい」と素直に言ったが、自由の身になったおぬいは、またお茶屋ではたらきはじめる。
 すでに実家に帰った嫁。赤の他人になたのだから自由に生きていけば良いと思うものの家族がまったくいなくなった市兵衛は、おぬいが悪い男と落ちていく姿が見ていられない。男に身を引いてくれるよう大金を使うがその男に馬鹿にされる。傷ついた市兵衛はその男を逆に痛めつけようとたまに用心棒を頼む男に少し痛めつけてくれるように依頼する。ところがその男、乱闘の行きがかり上おぬいの男を殺してしまう。そして岡引に捕まった男は市兵衛に殺しを頼まれたと証言したために市兵衛はしょっ引かれてしまう。
 家族のいないさみしさに迷う男を描いている。
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