『北斗の人』
2011/06/25(Sat)
司馬遼太郎著 『北斗の人』 を読む。

 つい先ごろ読んだ、司馬遼太郎著の『十一番目の志士』同様、活字が小さいのでくたびれる。『十一番目の志士』ほどの長編ではないが疲れた。
 疲れるのはわかっているのにやはりおもしろいので止められず一挙に読み終わる。
 千葉周作の12歳ぐらいから、剣の道を修め、お玉が池に千葉道場玄武館を出現させるまでの物語である。
 最後に略譜として、それからの千葉道場と千葉一族、それらが幕末に与えた影響などについての解説がある。
 小説のところどころに、千葉周作みずからの記録も引用してあり、千葉周作が間近に感じられてうれしい。
 千葉周作の短歌や俳句があるのを引用しておく。

  思はじと 思えばまさる起き臥しに
    なほ思はるる君が面影
  (女性のことがちらほら気になり始めたころの歌)

  ここは別 伊香保の原や夏の月
  (他流道場から恨みを買いその戦いに心血を注いでいるときの句)

  春風や駕籠のすだれを吹きあげて
   花ぞ散りこむ東路の旅
  (上州から江戸へ、江戸から西へ道場破りを果たし北辰一刀流に  
   自信を持ち江戸で道場を開くことを決意して駕籠にも乗ったり
   気分も軽く江戸に向かっている途中の歌)
 
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コメント
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お玉が池の先生も、女性には悩まされたようですね。
やはり眠狂四郎先生を見習わなければなりません。女性にも剣にも強いのは、ニヒリズムを極めなければならないようです。それにしても市川雷蔵さんは、美しい男でしたね。
2011/06/27 10:58  | URL | かわぐちえいこう #-[ 編集]
- えいこうさんへ -
 司馬遼太郎は、千葉周作はお金に困らなければ詩人になりたかったと書いています。ほかでは秋山真之もお金に困らなければ正岡子規と文学に進みたかった書いているのを読んだことがあります。
 歌のことはよくわかりませんが千葉周作のものは総じて月並みな気がします。
 しかし、秋山真之がその道に進めていれば、漱石や子規とともに一家を成していたのではないかと思います。
 「本日、晴天なれども波高し」の大本営への名文も大本営の報道記者を驚かせ後世に語り継がれているくらいですから。
 昔の時代劇は今の時代劇と違って臨場感がありましたね。死生観の違いがそうさせるのでしょうか?
 
2011/06/27 18:51  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
-  -
皇国の興廃此の一戦に在り 各員一層奮励努力せよ
この秋山草案の言葉、今の国会議員に号令かけたいものですね。毎日腹がたちますね。
2011/06/28 12:03  | URL | かわぐちえいこう #-[ 編集]
- えいこうさんへ -
 あっというまに秋山真之の名調子が出てきましたね。
 なんだか、日露戦争の錦絵が思い浮かんできそうな気分になるところは、時代を代表するコピーライター然としていますね。

 東京電力も原発を政府に押し付けられてやったのか、自ら進み出てやったのか、どちらにしても責任者はもうこの世にはいないし・・・・。いろいろ考えて、ばかでしょう、3月11日以来3キロもやせてしまいました。
 体重復旧によいコピーを考えてみます。

 いま、震災のあとどこかの国語の先生がツイッターで配信している詩が話題を呼んでいると2度くらいテレビで見ましたが、家事をやりながらなので詳しくは見ていません。
 
2011/07/02 08:50  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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