『花連』 2
2011/12/17(Sat)
  島田淳子作 『花連』 朗読・花てぼ を聞く

 乳飲み子のとき亡くなった母親に代わって、嫁いできた後妻である継母とのなんともほほえましい母子関係に心洗われる作品でもある。

 最近、私の職場に時々、5年生のAさんと3年生のBさん二人の女の子がやってくる。
 苗字が違うがAさんの母親とBさんの父親と4人で同じ家に住んでいるという。そんな家庭の事情をAさんは人懐っこく話す。
 Aさんは周りのことによく気がつきその場を和ませてくれる。Bさんはあっけらかんとしていて細かいことには頓着しない。
 Bさんはこの学区の小学校に行き、Aさんは隣の小学校に通っている。
 Aさんは「Bはバカだから」と時々言う。Bさんはぜんぜん気にしない。
 あるとき、Aさんが一人でやってきた、「Bさんは?」と聞くと、「ソックスを洗濯機に入れるとき、表替えしてなかったから、母さんに洗濯物をたたまされてるんよ。バカだから、ちょっと表替えしておけばいいのに」という。少ししてやってきたBさんに、私のいる前でAさんが同じことを言う。「すぐにたたんだけーいいもん」で終わりだ。
 遊んでいる途中で、「B、帰るよ」と、おおあわてでAさんが帰っていく。Bさんが「待ってー」とこれまたさらに大急ぎ。「そんなに急いでどうしたの?」と聞くと。「お母さんがね、仕事に行く前に用事があっても無くっても二人の顔を見ておきたいからって4時には一度帰りなさいって」という。
 Aさんはいつも腕時計をしている。二つ持っているらしく、時々変えてくる。あるときBさんが腕時計を振り回しながら一輪車に乗っているので、ちゃんと嵌めるか、ポケットにしまうか、預けるかしなさいと注意する。時間が守れないのは時計を持っていないからだと買い与えられたのであろうが、そんなうずろうしいものが嵌めていられるかって感じに見える。
 そんな二人は、学校も学年も違うのにほとんど一緒に遊びに来る。男親に育てられた女の子が、継母とその娘にしかられながらも世話されて育っていく姿をいつも楽しみに見ている。よくよく考えてみると、Bさんの父親がよほどやさしい人だから、こんなほほえましい情景が見られるのではないかとも思える。
 
 これからは、こんな家庭もありかな?と思っていた矢先の、なさぬ仲の睦まじい家庭のはなし。
 充分満喫いたしました。
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