入院時のあれこれ 1
2012/03/01(Thu)
 2月の15日に入院、16日に全身麻酔で右耳の手術、27日に局部麻酔で左耳の小さな手術をしていただきました。
 手術は麻酔のため痛みはまったくなく、そのあともたしょうの違和感はあったもののほとんどといっていいほど痛みはありませんでした。
 そんな病院生活は、考えてみれば、下の子が小学校3年の4月から勤め初めて、30年で初めての長期の仕事休みでした。
 
 入院した病室は最上階の8階で、私たちの東病棟は耳鼻科と眼科の病室になっていました。
 4人部屋で、入院した日は次の日私に続いて耳の手術をうけるAさんと眼科の手術をされたBさんの3人でした。あくる日手術をうけ、全身麻酔が醒めたら自分の部屋に寝かされていました。
 そして次の日、目や耳の手術を受けたものばかりとはいえ、それぞれ体が元気なので、俳句をやっているといわれる78歳のBさんに教わりながら、その方が退院されるまで3人で俳句を作りました。
 
 Aさん 病室の窓をうかがう雪の精
     窓の雪とかすうれしさ友の花
     退院の友を見送るフリージア

 Bさん 見舞い花みなにほめられはずかしそう
     香りよく室なごませるフリージア
     8階の眼下に見える雪景色
     ゆっくりとどこへ帰るかあかね雲
     初対面退院時にはなかよしに
     夕食を退院決まり完食す

 私   街灯で海岸示す湾岸道(なんとかビルの合間に見え隠れする海と陸との境目をダイナミックに通る湾岸道を句にしたいと4・5句つくるがうまくいかずにいたら、小さいものを読みなさいと教えてくださる)
     点滴の針の先なる冬の肌
     点滴が溶け込むわが身春の朝
     見舞い花患者の仲間に入りけり
     病室の窓に寄り添う冬の鳩
     残雪の静寂にして春動く
     元宗の絵を洗いたる滝の音(玄関ロビーの巨大な元宋の滝の絵を読む)
     退院が決まりし人の娑婆の顔

 また、Aさんは58歳ですがスタイルも抜群で美しく、フィットネスを教えていると言われ、フィットネスを教わりました。これは退院するまで、間で入院していた21歳の眼科の患者さんも一時加わって毎日続けました。さらにAさんは、5月の末からクロアチアに旅行するということで、るるぶのクロアチアともう一冊クロアチアの旅行に関する本を持っておられたので読ませていただき、みんなでクロアチアのことを教えてもらいました。
 私は残念ながら何も教えてあげるものがなかったのですが、Aさんが、私が編んでかぶっていった白い帽子がほしいと言われたので、家から毛糸などを持ってきてもらい、彼女の頭に合わせて編んでさしあげ、2個編んでいたベージュの帽子もほしいと言われたのでそれもひとつ差し上げました。なにしろオーダーメイドの白い帽子は本当に良く似合ってすてきでした。
 こんなぐあいで、病室は一時、吉田松陰の野山獄のようなありさまでした。


 
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コメント
-  -
 無事なご退院よかったですね。
痛みも少なかった上に病院友だちまで出来、世の中のご縁は不思議と申しますか、次々新しい視野が開けて行くようですね。
私も、入院時同室だった女性、お一人ですが、よく電話を下さいます。
趣味も考えも違いますが、思いやり深い方ですので、時々お会いします。
俳句は教えて下さった方の句より、あかね様の句の方が私の感情に合います。
体調が戻りましたら、志村様主宰の連歌へもご投稿下さい。此の頃は男性諸君に圧倒され、女性の参加がありません。私が遠慮なく駄作をぶつけておりますが、もう少し幅が出来ると、更に深みが増し楽しくなりそうです。
病後、油断なくお大事になさって下さいませ。

2012/03/02 16:50  | URL | みどり #-[ 編集]
- みどりさん -
 そうなのです。
 世の中のご縁は不思議と申しますか、次々新しい視野が開けて行くようですね。
 と言ってくださったこと。わたしが思ったことはこのことでした。
 いつもは、家の中に閉じこもっているので、家の中にあるものが地球上のすべてのような気持ちになってしまっていたことに気づかされました。
 俳句など絶対に読めないと思っていたのですが、こうして皆さんと一緒だと、なぜだか駄作でも出来てきました。そして、こうして並べてみると、なんとなく病室の大きな窓から見える広い空や風景や、みんなの親しい気持ちがよく出ていることにあらためてうれしくなります。
 以外なことにBさんが退院されたあと、ふたりとも一句も作れなくなりました。そうしてみるとBさんは不思議な人です。
 
2012/03/02 18:00  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
-  -
退院おめでとうございます。私も最高3ケ月ほど入院したことがあります。娑婆の顔・・・という言葉に退院のうれしさが現れていますよ。読書も少し控えて、広い海などを眺めたほうが、眼によいと思います。
2012/03/04 09:33  | URL | かわ #-[ 編集]
- えいこうさん -
 ありがとうございます。
 若い頃、胃潰瘍で40日を2回入院させられましたが、その入院では完治しませんでした。
 なにも考えないようにしたら治りましたが同時にこんな馬鹿が出来てしまいました。
 この度は、腕が立派な先生に手術をしていただいたという思いがあって満足しています。
 家の周りに広い海がないので、えいこうさんのブログの海の写真をまたしっかり見せていただきます
2012/03/04 16:19  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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