『共食い』入院時のあれこれ 7
2012/03/16(Fri)
田中慎弥著 『共食い』 を読む。
今年度の芥川賞受賞作品である。
もう入院していたことも、過去になって、仕事にほとんどのエネルギーを費やしているいま、入院時のあれこれもどうかと思うのだが、入院初日の夜に読みメモしていたので、入院時のあれこれとした。

高校生、篠崎遠馬が主人公。
父の異常なセックスを描きそのためにおこる家庭のいざこざや、その性癖が自分にも遺伝していることにだんだん気づいてくるという生臭い作品である。
男の生臭さにおいて、以前、梁石日の『血と骨』を読んだときの印象に似ている。『血と骨』は長編で、ぐいぐいとその世界に入っていってしまうが、『共食い』は短いぶんだけ、そういう世界を絵画の中に置いているという、描写が感じられる。


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コメント
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昨年隣町で、女癖の悪い父親を兄弟二人で撲殺した事件がありました。こういう話は田舎ではすぐうわさが広まるものですが、最近は、なぜか、みんなが“だんまり”してしまいます。時間が経たなければ話には上らないようです。ぞっとした事件でした。
2012/03/17 15:59  | URL | かわぐちえいこう #-[ 編集]
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 仕事で非常にたくさんの子供たちに接していると、男の子に比べて、女の子が早熟なのか、女の子が1%に満たない率で、幼いながらになぜか男性にこびる子がいます。でも不思議とその子が意図するのではなく、それがまったくその子にとっては自然な生態なのだと感じられるのです。意図しないでまったく無かん症の子がいるのと相対しているという感じです。それを、若い男性が誤解して、事件につながったのではないかと思えることがあります。
 もちろん、えいこうさんの隣町の事件はそうではないと思いますが。
 男性が、本当にこのようなことで悩むのは、思春期を過ぎる頃ではないかと2つの作品からは感じます。
2012/03/17 18:32  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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