『道化師の蝶』入院時のあれこれ 8
2012/03/17(Sat)
 円城塔著 『道化師の蝶』 を読む。

 ちょうど1ヶ月前になる手術をした翌日2月17日にメモしているものの写し。
 小説の冒頭「旅の間にしか読めない本があるとよい。旅の間にも読める本ではつまらない」とある。
 私は一昨日広島県病院に入院して昨日1時半から耳の手術をした。
 安静にしておいてくださいと言われたが、本を読むことが、安静の一部分に入るのかどうかもわからない。
 制約は手術した左耳を下にして寝ないでくださいだ。
 右手には点滴の針がさしこまれ天井につながっている。頭には花嫁の角隠しほどの包帯が巻かれ、目も半分つぶれている。全身麻酔もいまとけたばかりで、はたしてこんな時に読むにふさわしい小説があるだろうかのとの思いが私のほうにはある。
 読み終えて、なおそう思う。
 
 A・A・エイブライムス氏と、飛行機で乗り合わせて知り合う。彼は銀色の糸で編まれ、ボールペンほどの軸に巻きつけ、ときおりその口を開いて、左右に振って着想を捕まえるという。 様々な着想が浮かび続けて、体を離れる。それをするには、大型旅客機の飛行中が一番よいということで、飛行機に乗り続けている。A・A・エイブライムス氏がエコノミー症候群で亡くなって、A・A・エイブライムス私設記念館に雇われる。友幸友幸の探索の報告書を書いて生活をする・・・・。
 村上春樹の作品を読んでいるような気分にもなる。
 この作品そのものが、着想の網にかかった作品のようである。
 
 私の感想は私にしかわからないが、この作品の芥川賞選者の評を読むとこれまたおもしろい。
 明日は、それの要約のメモが書けるかもしれない。

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