『源氏物語を知っていますか』 3
2012/05/12(Sat)
 阿刀田高著 『源氏物語を知っていますか』のつづきを読む。
 前回『小説新潮』掲載の9月号までを書いた。すぐあと、図書館に次を借りに行き、12月号まで借りてきて読み終えた。けさ図書館に、さらに次を借りに行ったら先客があってお預けとなった。
 これまでのところを忘れてはいけないので、とはいえもうすでにリセットしかけているが12月号(26帖)までで、おもしろかったところを記しておく。
 玉鬘のところでは物語に詳しい女房が多く、住吉物語などを楽しんで読んでいるが、源氏が「物語には本当のことなんかほんの少ししか書いてないのに女の人は真に受けて読んだり書き写したりして。まあうさ晴らしにはなるでしょうがね。さぞかしうそのうまい人がこういう物語をつくるのでしょうよ。」というのにたいし、玉鬘が、「うそをつきなれている人は、そういうふうに考えるのでしょうね。私なんか真っ正直なので、みんな本当の出来事みたいに思ってしまいます」といい、「仏の教えにも方便はありますし」など源氏の言葉を借りて、紫式部が物語論を展開する部分がある。物語では、こんなやり取りをそのあと恋の言葉に代えてしまうところが、紫式部らしくて感心する。
「女だから慎み深く政治や学問を口にしない」という姿勢をほのめかしている。
そんなことをほのめかしながら、日本の代表文学の一躍を担っているところがなんともだ。
とりあえず、どんどん身分が高くなる源氏であるが、経済力もつき、これまでかかわった女性、たとえそんなに魅力を感じなかった人でも、妻の紫の上のご機嫌をとりながらもしっかり面倒を見ていく場面が語られていく。
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