『遍路道・同行三人』
2012/05/27(Sun)
 さだまさし 空蝉風土記5話『遍路道・同行三人』 を読む。
 『小説新潮』1月号に掲載された読みきり作品。
  ≪四国山中で時折目撃されるという、謎の老人。
  「雲の仙人」とも呼ばれるその人物の噂は多々あれど、存在そのものが実は定かではない。
  そういえば、以前、
  霊峰・石鎚山の山道「星ケ森」で不思議な経験をした。
  突然現れた山伏姿の老人が、
  目の前に仁王立ちして九字を切ったのだ。
  何がおきたのか尋ねる間もなく、
 老人は風のように山中に姿を消してしまったが、
 あれがもしや、伝説の仙人だったのではないだろうか。≫
 というまえがきから、その伝説の仙人に興味を持つお遍路宿で知り合った3人と、松山のラジオのプロデユーサをしている古くからの友達とで、伝説の仙人を訪ねての旅をする。
 ようやく星が峰で出会った老人に会うことができる。仙人は若いとき以前業務上過失致死で松山刑務所に収監されたことがある。
 その時亡くなった人とお大師様と自分の三人で歩くという思いで同行三人としており、神と人とのトラブルを避けるために、結界に入ってしまった人に自分のような不幸に見舞われないためにお祓いをしているのであった。最後に「これで大丈夫だよ」と背中を押される言霊の力についても語られる。
 今年も裏山の山頂にあるお寺の春の大祭に出かけた。物語に出てくる山伏の所作には大祭でたびたび見ているのでなじみがある。
 話のなかでの山伏の所作を思い描いてリアルに感じ取ることができる。火渡りの行の前と後、それぞれに山伏がいて背中を押してくださったことの意味をいま思い出している。意味が分かることで何倍も深く感じ取ることができる。
 車では、ラジオを聴くか、さだまさしのCDを聴いている。
 さだまさしの歌はやわらかく胸に深くしみこむ。
 この作品もそんな感じだ。

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