二つの想定外 
2012/05/30(Wed)
 昨日例年通り、子ども文化科学館ホールで職場研修があった。
 講師はやる気満々で歯切れもいい若い男性。広島市の市立の学校の事件事故、施設安全に関する仕事を一手に受けている課で仕事をしている。対象の児童・生徒・学生は約10万人。

 講義のなかで、東北の震災で、避難指導で有名になった大学の先生の話を東京で聞いた内容の一部について話された。

 それは、震災の後、想定外という言葉が頻繁に使われたことについて。
 日本の防災対策は世界一で、あれだけの堤防が築いてあったりした。と前置きがあり、あの震災は想定できるものであった。しかし、日本は、100年に一度の災害を想定して、対策がなされている。想定外というのは、この100年に一度の災害を基準にして想定外という言葉が使われたということらしい。そして、この100年に一度の災害対策がしてあったために、住民の、防災意識が薄れていたということが、もう一つの想定外でもあったようだ。
 この言葉を聴いたとき、自分の若い頃を思い出した。
私は、いまの町に住み着いたとき、これから子育てをするこの町に、起こるとしたら、どんな災害が起こるのかということが一番の関心事であった。そのために、町の公民館の古文書グループに入れてもらったのだ。そしてその頃は、年に何度か近くの川で人が流されてなくなったという話を聴いていたが、いまその話をすると、誰でもがそんな馬鹿なという顔をする。
安全と安心は国家事業の中にあって、私も含めて人々の心から、薄らいでいたのだ。
そんなことを考えさせられた。
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コメント
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私の町会に流れている川も、昭和の始めに氾濫で一人亡くなっています。今は小川のような流れですが上流が急な山になっているので、土砂流出の災害があるかもしれません。そこに数十億をかけて砂防ダムを何基か建設しました。100年に一度の災害かもしれませんが、この世知辛いご時勢に税金の無駄使いにもみえます。川の周辺は工事のために木がずいぶん伐採されました。役場に掛け合ったら、周辺にさくらなどを植え、公園にしてくれるそうです。開園の挨拶には、昭和の災害のことを忘れないようにと挨拶したいものです。
2012/05/30 11:59  | URL | かわぐち #-[ 編集]
- えいこうさん -
 落語に花見の話がよくありますが、江戸時代、贅沢は禁じられていたのに、花見だけは奨励されていたそうです。川の土手に根のよくはるサクラをズラリと植え、花見の時期に、モグラが掘った穴などしっかり花見客に踏み固めさせて、梅雨を迎えるようにしたというのです。いまにしてみれば小さな力ですが、住民に防災意識を植え込むには充分だったと思います。
 サクラは、その昔、梅雨の洪水から人々を守ったこともある功労者かもしれません。
2012/05/30 20:21  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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