『生まれてバンザイ』
2012/06/04(Mon)
俵万智著 『生まれてバンザイ』 を読む。
 久しぶり、俵万智。
 装丁も小さく可愛い。ワクワクしながら表紙をめくる。
 子どもをおなかに宿し、産み、育てる。
 みどり児との毎日の出会いが 瑞々しく歌い上げられる。
 この出会いは刺身のようだといっている。子どもとの時間は、とびきり新鮮で、飛び切り美味しい。けれど鮮度のあるうちに言葉にしてしまわなければ、あっという間に古びてしまう。
 子育ての実感をとても上手に言い表している。
 きょうの可愛さはもう明日には違う可愛さに代わっている。
 若いお母さんに出会わせてあげたい一冊である。
 最後のほうに子育て以前の恋の歌も収録されている。
 恋の歌は、刺身では出せないところがあって、じっくり煮込んだり味付けに工夫をしたり、盛り付けに細心の注意を払ったりしているという。
 やはり俵万智。素敵だった。
スポンサーサイト
この記事のURL | 未分類 | コメント(2) | TB(0) | ▲ top
<<『日と霊(ひ)と火』 | メイン | 『鈍色の歳時記』>>
コメント
-  -
万智さんはサラダ記念日で、その感性の鋭さに、ぶったまげました。万智さんは妻にはなれなかったようですが、立派な母になれますね。
私は海のそばに住んでいますので「寄せ返す波のしぐさのやさしさにいつ言われてもいいサヨナラ」という歌が好きです。
2012/06/06 14:16  | URL | かわぐちえいこう #-[ 編集]
-  -
 素敵な歌ですね。
 
 読んだ時は別れの予感の歌かと思いましたが、時間がたつにつれ、これは別れを告げられた後の歌ではないかと思えてきました。寄せ来る波は、とめどなく流れる涙、その涙をぬぐう自分のいじらしさ、その繰り返しの中で、流す涙もやさしく温まっていきサヨナラの決意がついてきたということをダブらせているのではないかと。
 その気持ちをこんなに清らかに歌えたりして、もう、万智さん。そんな感じです。
 
 昨夜、知人の通夜に行ってきました。死に顔がとても安らかで、「やっと痛みから解放されました。みんなありがとう。」という感じでした。1週間前、いろいろ迷っておられた奥さんが夫を訪ねてきて、市民病院から第一診療所へ移すことにしましたといわれて、夫も、そのうち訪ねていきますと返したばかりでした。

 その葬儀場は、1昨年仕事場で預かっていた子の父親の葬儀が行われたところでもありました。その後、母子で母親の実家の東京は立川に引っ越していかれましたが、法事で帰ってくると、なぜか必ず児童館を訪ねてこられました。母子にとって心のよりどころであったのかなと、今になって思いました。その児童館にはもはやその時にいた職員は誰もいなくなって、時の移り変わりの速さに寂しい気持ちになりました。
2012/06/07 08:51  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://yamanbachindochu.blog106.fc2.com/tb.php/507-3217f6ba

| メイン |