『愛という名の孤独』
2007/11/15(Thu)
フランスワーズ・サガンの『愛という名の孤独』を読む。

訳者は朝吹由紀子という人。
サガンのものは朝吹登美子?という人の訳で読んでいたような気がするのだが、この由紀子さんはその娘さんか何かなのだろうか。

サガンは、高校生のころ読んでいたので、内容については、全く覚えていないが次の本が訳されて店頭に並ぶのを楽しみにしていた時期があったことを覚えている。

この書は、フランスワーズ・サガンが、インタビューを受けた記事を新聞、雑誌が部分的に掲載したものを集めたもの。

答えの中には当時のフランス文学界を連想させるようなもの。
彼女の文学にとって本質的なもの。
彼女の交友関係による彼女の人生観。
これからの人間が、テレビや、コミュニケーション機器などによって失っていくであろう心情や能力。などなど
興味ある質問に的確に応えていて小気味いい。
質問やこたえが重複していたりするところもあるが、それぞれ、ちがった表現で述べていてより理解できた。

一部抜粋

ーあなたにとってお金とは何ですかーの応えの一部分

≪私が幼かった頃、食事時にお金、財産、健康、人の品行を話題にすることは禁じられていました。今では、どんなディナーでもそれ以外の話題はありません。≫
≪お金が差異を生み、差異は良し悪しを人に感じさせます。金持ちはお金を崇拝し、お金は彼らの神となります。信者はお金のある人、ない人は異教徒なのです。この種の信仰心には性的な面も持ち合わせています。お金は、タブーであり、それに触れてはいけません。≫

≪文学とは、無償の行為です。私たちは、経験がものをいう物質主義的な社会に生きています。すべてが還元され得るもので、全てが使用され、役に立たなければいけません。ところが、文学はなんの役にも立ちません。≫

ー書く行為を定義するとしたら?-

≪すでに知っていることを創造すること・・・・・。自分の知性や記憶、心、好み、直感などの弱さをすべて寄せ集めること、武器であるかのように・・・・。そして、「無」、つまり想像力がたえず提供してくれる白紙に、それらが襲いかかるようにすること。≫

ー信仰をお持ちになったことはないのですか。ーの問いへの応えの一部

≪私は神を信じていません。だからといって神を信じてはいけないと思っているのでもありません。私自身にとって問題にはならないということです。≫

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