『ヤン一族の最後』
2012/10/23(Tue)
 三浦精子著『ヤン一族の最後』を読む。

 著者の三浦精子女史。
 まさか、20数年前に3年間勤務した職場に、本の読み聞かせにきていただいていた人では?と思って借りてきていたが、まさかだった。
 インターネットで検索してみると、現在では、広島修道大学非常勤講師を経て、現在広島文教女子大学非常勤講師。原爆児童文学集全30巻刊行委員長。(汐文社)日本児童文学者協会広島支部代表。
 作品を読み終えて検索したので、このことが、十分に納得できる。

 ねずみのヤン一族(ヤンじいと、息子三人、その中の一人の家族、連れ合いとその子どもたち5人の総勢10人)は、ヤンじいの、「この町には何か恐ろしいことが起こる。緑の島へ行こう」との提案で、長い間住んでいた建物が建物疎開で壊される直前から旅に出る。その間原爆に遭ったり天敵に遭ったりして、緑の島へつけるのは2匹だけ、もう一匹も直後に原爆症で死んでしまう。残った一匹がやさしい人にめぐり合い結婚して5匹の子どもを生むが、全員目が見えない子どもであったがいっしょうけんめいそだてていくというファンタジーである.
物語では、原爆がリアルに感じられ、平和への祈りが読み取れる。
 現在ではヌートリアが戦争のために輸入されて飼育されていたことを知る人は少ないが、そんな話もリアルに描かれている。
 あるいは、『我輩は猫である』において、人間のおろかさが描かれているような視点も十分に用意されているがゆえのリアリティーかもしれない。 
 物語は連続アニメ物語ができそうなほど、山場が一定のリズムである。
 息の長いよい作品であった。
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