『「毒」の雑学がよ~くわかる本』
2012/10/25(Thu)
 高遠竜也著 『「毒」の雑学がよ~くわかる本』 を読む。
 先日、職場で、小学一年生の男児が夾竹桃の葉っぱを一枚持ち帰り、少しちぎって嗅いで、一緒に下校してきた同級生の子どもたちにも「いいにおいがするよ」と、嗅くことを勧めていて、私にも勧めた。
 そのとき、急には思わなかったが、その日の夕方、同僚が手にしていて、もらったと言っていたとき、夾竹桃に毒があり、数人の大学生が亡くなったことを思い出し、みなに話したが、意外なことに、誰も知らなかった。
 思い違いだったかと、帰ってインターネットで検索してみると、思っていたより猛毒であった。
 花、葉、茎、根、植わっている土、燃やした煙、腐葉土にして1年間毒があるというのである。枯れ草飼料にほんの少し混入していたのを食べ、20頭が食中毒を起こし、8頭が死んだというのである。致死量がほんとに微量であることにも驚かされる。
 最近子どもたちは、自然の中にあるもので毒のあるものを日常的に教わる機会が少ないのではないかという思いをした事件であった。
 そんな矢先図書館でこの本に出会った。
 
 植物の毒、微生物と菌の毒、動物の毒、節足動物の毒、海洋生物の毒、毒ガスと放射性物質、農薬や、洗剤、殺虫剤など、家庭にある毒、これらの毒の種別や症状、致死量、などを、興味を差そるように実際に起こった事件や、事故、自傷行為などの事例を引きながら、説明されている。

 数年前の週刊誌か何かで、平安遷都の原因説を大仏作りによる、水銀中毒であるとする記事を読んだことがあるが、本書でも、建立にかかわった多くの人が水銀中毒になり日本発の公害発生であったことがわかる。

 放射性物質については、昨年8月に刊行されているので、福島の原発にも十分触れられ、夫が取り組んでいる、石綿のことも、書かれている。

 書くときりがないといった種類の事柄なので、事象だけを研究し、解明したものをさらりと書かれているので、かえって理解がしやすい。

 なんといっても、認識を新たにしたのは、猛毒ほど、良薬にもなるのではないかと思えるほど、毒と薬は表裏一体ということである。
 その端的な例が、生命保持になくてはならない、水、塩、などといったものの大量摂取の致死量が思いのほか大量ではないということである。この夏の猛暑で、子どもたちに水分補給をうるさく勧めたが、体重によって致死量が左右されることを考えると、何事も適量ということを考えなくてはならないようだ。
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