『歴史と視点』
2012/12/11(Tue)
 司馬遼太郎著 『歴史と視点』 をほんの数ページ読む。
 半月ぶりに好みの本を読んだ気がする。
 「六法」は、いま民法をやっと半分まで読んだところだ。
 今になってこれも慣れだなと思う。最初は30分だけやっても理解できないまま疲れてなかなか次を、という気分になれなかった。それが、今では理解できていないのは一緒だが、一時間半はどうにか続けてできるようになったきがする。
 その間、胃が痛くなったこともある。そうか、食後この民法を読むと、血液が頭に登って消化が悪くなるのかもしれないと、拭き掃除をしたり、洗い物をしたり、家は随分綺麗になった。そのついでに本を少し。
 横井庄一さんが帰還したことに端を発して、捕虜の、あるいは敵に走るといったことへの日本人の精神史が、語られる。

 横井庄一さんの帰還が、マスコミでどう取り扱われたか。その視点に一石を投じることによって、マスコミ論を語りつつ、それが、横井庄一さんの様をどの視点で捉えるのが日本人の本来の精神史から見て自然であるかを、考えさせてくれる。

 昭和初期の日本の陸軍・海軍の参謀が、軍人である前に政治発狂者であり、滑稽にも世界戦史に類のない国家的愚行をやってしまった。そこでの国民の悲劇は喜劇でもあることを感じさせる。

 この悲喜劇は、今の国難状況にもつながるので見過ごせない。
 原子力という今の人知では制御不可能な巨大エネルギーを持つ財閥に,投票券一枚を持たせられている私たちは、滑稽な軍閥に竹槍一本で戦わされているといった気分がする。
 危険な原子炉で働く労働者の姿は滑稽な横井庄一さんの姿に通じるものがあると、司馬遼太郎があの世で苦笑している姿を思い浮かばせる内容であった。

スポンサーサイト
この記事のURL | 未分類 | コメント(4) | TB(0) | ▲ top
<<『歴史と視点』その2 | メイン | 『生きかた上手』>>
コメント
-  -
横井正一さんの存在を原子力政策まで持っていた慧眼は見事です。さすが司馬フアンの読書家ですね。
2012/12/11 14:08  | URL | か #-[ 編集]
-  -
音楽家の惠藤憲二と申します
日記いいですね
2012/12/11 14:49  | URL | 音楽家 惠藤憲二 #TY.N/4k.[ 編集]
-  -
横井庄一さんへの感想に対して、最初抵抗を感じましたが、司馬遼太郎が、遠くセピア色の歴史は考察するが、昭和のことが語れないというのは、こういう事情だと感じさせる部分です。
 そして
 今を生きる私たちが、横井さんとどう違うのか・・・と。
 
2012/12/11 15:46  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
- 惠藤憲二さん -
 訪問ありがとうございます。
 クラシック音楽。ゆっくり楽しむことのない人生ですが、ここ何年か、テレビやラジオから流れてくるピアノ曲に、甘美な気持ちにさせられることがあります。
2012/12/11 17:14  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://yamanbachindochu.blog106.fc2.com/tb.php/544-f6a9d28c

| メイン |