『くらやみの猫』
2013/01/07(Mon)
 都月次郎著 『くらやみの猫』 を読みました。
 お宅にたくさんの本があるとおっしゃるみどりさんからの贈り物です。
 まずは箱の一番上の本から手にいたしました。
 書店の棚から取り出したように、真新しい感触です。
 詩集は若い頃少し読んだきりほとんど読んでいません。
 詩情が欠落しているのか詩集を読むのがあまり上手でありません。
 読み終えて、本を閉じると、濃紺の表紙に真っ白くお星様の光のように「くらやみの猫」と表題が浮かんでいます。
 そこで一編の詩をつくりました。

 久遠の宇宙 
       深山あかね

枕に持たせた頭いっぱいに浮かべる
深い濃紺の夜空に煌く星
久遠の宇宙に吸い込まれそうになりながら
遠く遠く遊泳する

穏やかな心
いとしい心
優しい心

深く鎮まる宇宙に
そんな心のありかが
あるのだろうか


目覚めた朝の灯かりの中で
そんなものが
マグカップに
お皿に
そっと置かれてある


下手だけどめったにつくらないので記念に記します。

 詩の書き方
    都月次郎      
ほんとうは
書きたいことはいっぱいあるんだ。
けれど女や猫とおんなじで
追いかけると逃げる。
ぼーっとしていると
むこうからやってきて
いつのまにか
ひざに乗っている。


「ぼーっとしていると」は私の得意技ですがやはりそこが詩人と違うところでしょうか。
とりあえずささやかな食卓に感謝できた朝。

 みどりさんにも深く感謝いたします。ありがとうございました。


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コメント
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都月さんの詩の書き方というのが心に響きます。心に響くものは追いかけてもだめなのでしょうね。でも追いかけているうち、ひょこっと膝に乗っている、なんていいですよね。あかねさんは読書力旺盛なので、自然に詩の心が膝にのりかっていたのですね。みどりさんが背中をそっと押してくれたようですね。
2013/01/08 14:06  | URL | かわ #-[ 編集]
-  -
 次の本は、右遠俊郎著『海を渡った蝶』という本です。
 この本の手法も、著者がどのようなきっかけでこのように書く決意をしたかを序章でとても具体的に書いています。読み終えて、納得できたら、決意に至った経緯をエイコウさんにも読ませてあげたいです。
 仕事に行きたくないほど読んでいたい本です。
2013/01/08 23:50  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
-  -
 都月次郎氏の詩には全体に温かさが流れている感じがしました。喜んで頂き、嬉しく思います。

 あかね様の詩も、めったに創らない詩とは思えない、すてきな詩です。宇宙の何処かに漂っているかも知れない色々な心模様、そのやさしさ、愛しさが朝の目覚めに続いている・・・こんな着想と表現がお出来になるのですから、貴方も詩人です。
私も詩を大切にします。
どうしても言葉が饒舌になりやすいので、今年は言葉を削るという意識を強めたいと思いました。
また、詩を創って下さいね。 
2013/01/10 20:36  | URL | みどり #-[ 編集]
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 みどりさんへ
 都月次郎という人を初めて知りました。そして次の右遠俊郎なる方も、その次の黒井千次氏も、自分の知らない世界が箱に詰められていそうです。みどりさん家の読書歴がそこにはあって、親しみがひとしおです。
 この『くらやみの猫』は、表紙が印象的です。地の色と文字の白のコントラストで、くらやみの猫が星のように光って見えているのかと瞬間思いましたが、そうではなくて、書体にその秘密があるように思います。書の力というようなことを強烈に感じさせる装丁です。
 私の詩はその書体に触発されたものです。夫に「小学生くらいには書けたかね?」と聞くと、「うん、どうにか小学生くらいには書けているよ」でした。
2013/01/11 10:42  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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