『羅生門』
2013/05/19(Sun)
 芥川龍之介著 『羅生門』 を読みました。
 おなじみ芥川龍之介の『羅生門』です。
 そして、おなじみ88巻ある赤い表紙の集英社版の日本文学全集のなかの28巻です。
 先日、勤めている施設で、今年度初めて、館の周りの掃除をしました。いかにもうっそうと枯れ草が茂っておりましたが、年度末・年度始めが一番忙しく、新1年生の給食が始まるまでが、引き続きの忙しさです。給食が始まるとこのようにたまっている仕事でまたまた忙しいのですが、これらの仕事は、仕事が一つ一つ片付いていく安堵感があり、人事異動で新しいメンバーがやっと落ち着いて歓迎の気持ちを表し今年度の仕事の流れを伝えながらの時期になります。
 それてしまいましたが、汗だくになりながら、枯れ草のにおいにまぎれて草刈をしていると、なんと枯れ草の上に、ほんわか「まり」があるではありませんか。私が「まり!」というとみんなぽかんとしています。
 花てぼさんの朗読、芥川龍之介の『好色』にでてくる「まり」です。以後、職場では「まり」以外の呼び名はないかのごとくです。そしてさらに今、花てぼさん朗読のCDが順に同僚のあいだをまわっています。職場では結構子どもへの読み聞かせにはまっている人がいて、以前公民館で朗読会をやっていた人、さらに臨時指導員の中には、三浦精子先生(著書に「ヤン一族の最後」などがあります)などと朗読研究会をやっていた人や図書館にも嘱託で勤めている人もいます。みな一様に「素敵な朗読ですね!」「プロなみですね!」と感心されています。
 そんなことから、芥川龍之介について考えることが多くなり、何十年ぶりの芥川龍之介です。
 大火や飢饉や戦乱のつづいた後の死臭ただよう都大路の羅生門、泥棒をしなければ飢えて死んでしまう。このようなことは、どんな時代、何処にいてもいつ襲い掛かってくるかわかりません。この普遍的な課題に対して、人間の行動とはみな単純なものですが、その思いは行動ほど単純ではありません。心の奥にある思いのさらに裏、心の推移、動きを見事に描いています。
ついでに、『鼻』・『大導寺信輔の半生』・『点鬼簿』などの小品も読んで芥川龍之介の世界をたのしんでいます。
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コメント
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 芥川龍之介の小説は短編でも格調高く、これぞ日本文学という趣を感じます。
最近は読み直しておりませんが、中学時代は岩波文庫の芥川の本を次々買い求め、熱中しました。その後は太宰治が好みになりましたが、文章の見事さは、やはり芥川龍之介が抜きん出ていますね。
最近の芥川賞の文の軽さには驚きます。
 芥川の本の内容を理解しようと、独りで格闘していた時代を、懐かしく思い起こしました。
2013/05/20 22:00  | URL | みどり #-[ 編集]
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 ほんとに芥川龍之介をこの年になって読み返してみると、感無量ってところでした。
 頂いた本のなかに太宰治の娘さん太田治子さんの作品がありましたね。これも楽しみにしています。
2013/05/20 22:58  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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