『妻と最期の十日間』
2013/06/16(Sun)
桃井和馬著 『妻と最後の十日間』 を読みました。

これもみどりさんにいただいた本です。

本の間に、志村さんのブログでのこの本の感想を印刷されたものが挟まっていました。2011年1月17日の記事です。
本を読み終わって、ブログ記事を読ませていただき、いつものことながら、内容の紹介が手短なのに的確で、心から敬服します。

私が印象的だったことのひとつに、このような状態になったときの見舞い客に対する思いがありました。
私は人一倍わがままなせいか、この見舞い客で悩まされることがおおく、そこの部分で大いに同感できたのでした。
私の母が昭和47年6月に脳腫瘍で倒れたとき、広島の宇品港の近くにある県病院に入院いたしました。県北からの入院でしたし、農繁期で、幸い見舞い客は多くなかったと思います。というのも、私はその年の4月に二人目の子供を出産したばかりで、早朝、夫が仕事に出かける前に帰ってこられるように、バイクで片道20キロあまりの道のりを見舞っていたので、日中のことはほとんどわかりませんでした。姉が母に付いていてくれたのですが、看護婦さんにお姉さんと代わっていただけませんかといわれました。私が付いているときと、姉が付いているときとでは病状が大きく変わるとのこと。私は自分の事情を話しそれができないことを伝えたのですが、看護婦さんの説明で、当時CTスキャンは県下で県病院だけにしかなく、脳外科としては、医師と看護婦と看病人が一体となって手術を成功させたいとの使命感が強いことをひしひしと感じました。それから8年後母は再発いたしました。そのころになると県北の病院にもCTスキャンが備えられていて入院いたしました。幸運にも、県病院で主治医だった先生が転勤してきておられました。このときは夏休みでもあったので子供を実家に預けて私が介護に付きました。農閑期でもあり、買い物に出かけた村の人が見舞にこられ、このときとばかり話していかれるのでした。我慢強い母が激痛をこらえているのが可愛そうで、しかも処置をお願いした看護婦さんも見舞い客に気を使って出て行ってくださいなどと言えない田舎です。先生の暗い表情から見舞い客に悩んでおられる様子が手に取るように伺えます。処置の遅れから、介護の手間は増えていき、かといって来客がいつあるかわからず、暑い時期でもあり冷たい飲み物の準備から接待でくたくたでした。
そのことをおぞましく思い出しながら、殊に脳外科への見舞いにはよほど患者と介護者の状況がわかってから出かけていってほしいと思いながらの読書でした。
この記事を書いていて、きづいたことがありました。
最初に母が脳腫瘍で6月に倒れたときのことですが、この年、私が4月に二人目を出産するに当たり、上の子をその前後1ヶ月くらい実家に預けました。そして、5月には実家の兄嫁が、二人目の子を出産いたしました。農繁期に、こんなことがあったのですから、母の多忙は筆舌に尽くせないと母の脳腫瘍の原因を作ったのは・・・・・。遠く離れて暮らしていて、実家に何も迷惑をかけたことがないような気分になっていましたが・・・・・。
みどりさんにこのことをきづかせていただきました。
スポンサーサイト
この記事のURL | 未分類 | コメント(4) | TB(0) | ▲ top
<<『真樹』 | メイン | 『麦と兵隊』>>
コメント
-  -
 此の本のことは、あっさり読み終えましたもので、あまり深く覚えておりません。
志村様ブログの記事で、内容に関心が湧き買い求めた本でしたが、あの頃にブログ内容を印刷して置いたのですね。
私、もっと注意深い人間だといいのですが、あかね様に指摘されるまで、印刷した紙を挟んで置いたのを忘れておりました。
ヒヤヒヤものです。
今後、本の間から、とんでもない文書が出て来ないかと。
もしも、詩人会議の友人や過去の読書友だち等への走り書きなど、挟んでありましたら、どうぞ読み捨てて下さいね。
よろしくお願い致します。

 母上様の介護経験がお有りだったのですね。
私の母は一夜にして亡くなってしまいましたので、父の末期を見守った記憶しかありませんが、確かにお見舞いには、色々ありますね。
疲れますし、女性は特に自分のやつれた素顔など見せたくない想いが強いと思うのです。
こちらがお見舞いに伺う時も、タイミングを見計らう気持ちが大切と感じます。
 これからの自分たちの人生を考えますと、色々教えられた一冊でしたが、日常は病のことは殆ど考えずに暮らしております。
2013/06/17 17:58  | URL | みどり #-[ 編集]
-  -
 作品中、小学6年生の娘さんに母親の状況を受け止めさせなければと、話して聞かせたとき、
 ≪次の瞬間、娘が叫ぶように言葉を発した。
  「お母さんと二人にさせて!」
  嗚咽のため、肩を激しく痙攣させていた。眼差しは中空をさまよい、青白い顔は幾筋もの涙でぐしょ濡れになっていた。≫
とありましたが、実際父親は国外の紛争地域に出かけいつ帰るともわからないなかで、母と二人で暮らした娘さんこそこれまでのこと、これからのことが不安でパニック状態は言い尽くせぬものがあったと思います。
 見舞い客がなかったら、もっと違った別れ方がさせてあげられたのではないかと感じました。
 この本を読みながら、当時のことを思い出し、自分のことばかり考えて、気づいていなかったことが多くあったことに思いがいき、なんだかみどりさんに諭されたような気持ちになりました。
 ありがたかったです。
2013/06/17 19:17  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
-  -
あかね様
 Tシャツの件です。
花てぼ様には未だ相談しておりませんが、此方へ頂いたコメントから考え、PCで検索いたしましたら、下のサイトが見つかりました。
よろしかったら参考になさって下さい。
私も半袖の可愛い絵柄の物を一枚買うつもりです。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/gochumon/b-nn02.html
2013/06/20 12:06  | URL | みどり #-[ 編集]
-  -
 ご紹介ありがとうございました。
 行ってみました。
 いろいろあるのですね。
 夫にも見せようと思います。
2013/06/20 22:28  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://yamanbachindochu.blog106.fc2.com/tb.php/584-3d03f0ae

| メイン |