『往復書簡』
2013/07/19(Fri)
 湊かなえ著 『往復書簡』 を読みました。
 これは、夫が図書館で借りてきていた本で単行本です。
  「十年後の卒業文集」
  「二十年後の宿題」
  「十五年後の補習」
  「一年後の連絡網」
  文庫化によせて  吉永小百合
 の構成になっています。
 どうして夫がこの本を借りて詠んだのかについて話してくれたので、最初に最後の吉永小百合の文章を読みました。吉永小百合が『北のカナリヤ』の脚本を考えていたときに、『往復書簡』を読み、なんとかこの「二十年後の宿題」を取り入れさせていただけないかと湊かなえにお願いしたいきさつが書かれてありました。
 『北のカナリヤ』のあらすじについては、以前夫に聞いたことがあるだけで、私は見ていません。ですがいま、2作目の「二十年後の宿題」を読み終え、深い感動に浸っています。
 竹沢先生が定年退職をした。20年前、受け持っていた小学4年生の児童を6人連れて夫と一緒に図工の時間に使う落ち葉を拾いに赤松山に出かけ、足を滑らせて川に落ちた子どもを助けようと泳げない夫が川に入り、二人ともおぼれる。助けに行き川に飛び込んだ先生は子どもを夫から引き離し夫を助けようとするが死んでしまう。おぼれた児童は他の児童二人に助けられて事なきを得る。この出来事が起こったとき、参加していた6人が20年たった今その事故のことを引きずっていないか幸せに暮らしているか退職を期に調べてみたいと、転勤していった次の教え子の大場に依頼する。
 高校教師になっていた大場は5人まで調査をしては先生に報告をする。6人目の調査ができないままでいるとき、付き合っていた女性にプロポーズをするために会い、でどんでん返しが起こり、じつは彼女がひきずっており、彼との結婚に悩んでいたことを先生に相談していたのだった。先生は、ひきずっている彼女のために大場君に事件のときの6人についての調査を依頼したのだったことがわかる。
といったような内容です。
 一緒に体験したことでも、見ているところ感じていることはこんなに違い、長い年月の中で、消化の仕方もずいぶん違うということは当然あることですがそれを的確に表現しきるのがすごいと思いました。
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