『往復書簡』2
2013/07/21(Sun)
 湊かなえ著 『往復書簡』 の続きを読みました。
 次の
 「十五年後の補習」
 「一年後の連絡網」
です。
 「十五年後の補習」は国際ボランティア隊で治安の悪いP国に2年間赴任した純一とその婚約者万理子との往復書簡で、実際この二人は別れるのだろうかとも思わせて終わるのですが、「一年後の連絡網」を読むことで二人はどうにかやっていくのだろうとの結末が見えてきます。
 二人は15年前の中学生のとき起きた出来事は以後口にしないという約束をします。その出来事とは同級生の一樹が康孝をいじめているのを純一は見ているだけであったが、それからは万里子が止めに入り二人を引き離していた。ある日万里子は康孝から一樹と仲直りをしたいから材木置き場に来るようにとのメモをもらい出かけていきます。その材木置き場に一樹と万里子が入っているところを康孝が外からかんぬきをかけて出られないようにして火を放ち、煙を吸った万里子は出口のところで意識を失っているところを、純一に助けられたが、一樹は死んでしまいます。そして明朝康孝は学校の校舎の屋上から飛び降り自殺をしたという事件でした。
 何も相談無く国際ボランティア隊に応募し出発した純一に書簡でそのわけを聞くところから、結局15年前の事件のことに触れるようになっていきます。意識を失って、事件の前後の記憶を失っていた彼女がだんだん事件のことを思い起こすようになります。じつは材木置き場に入った二人は康孝をまっていたが来ないので外に出ようとして外から閉められて出られず閉じ込められたとないことに気づきます。天窓から一人が出てかんぬきをあけようと相談。万里子は肩車をしてもらって窓から出ようとした瞬間一樹に襲い掛かられそれを阻止するために角材で殴り一樹は動かなくなり、それを無かったことにしようと脳が判断をしたのかぷっつり意識が無くなります。そこへ純一がきて、二人が倒れているのを見つけ康孝がやったと思ったが、そうではなく万里子が一樹に襲われてやったと確信し一樹の死を事故にするべく康孝の吸ったタバコから出火したように見せかけ万里子を救急車で運んでもらい、康孝にお前のタバコの不始末で出火したと責めた。そのことを苦にして康孝は自殺を図ったことがわかった。
 しかし、万里子が殺したことを純一は時効になるまで封印し万里子を守った。
とそんな結末でした。
 事件の結末としてはありそうなことで、死んだものはもう帰らないので、生きていく人への配慮を考える日本の風土をよくあらわしているように思いました。
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