『麒麟の翼』
2014/01/04(Sat)
 1月3日(金)落日4時10分
 山に囲まれて住んでいます。向かいの螺山への今日の落日は4時10分でした。
 夏場には夕日がこの山をそれるのでずっとずっと遅くなり西日に悩まされるのですが。

 年末、録画しておいた東野圭吾原作『麒麟の翼』を見たのをすこし期間が過ぎましたが記録します。
 この作品は、今のわたしと同じ職場の方の弟の土井裕泰氏が監督をされているので興味があって録画しました。
 『キリンの翼』は、中学生の水泳部の少年が数人の上級生に競泳大会のあとプールでしごかれて意識不明になり、そのまま植物人間になる事件がもとにあるミステリーです。その事実を顧問の教師が子どもたちの将来を考えて隠蔽します。3年が過ぎてそのことに起因する事件がおこり、事実が明らかにされるのです。
 わざわざこの映画の録画を記録に残すのは、以前私の地域で起こった事件を思い出さずにはいられないからです。
 以前、私の娘が中学3年生のとき、娘の友人の小学校4年生の弟さんが友達と三人で魚釣りに出かけて、数人で遊びに来ていた中学生の男の子に溺れさせられて亡くなるという事件がありましたが、その事実を警察が隠蔽して本人の過失として処理しました。溺れさせられたと確定するまでには長い年月がかかりました。私たち夫婦は事件のあと亡くなった子の両親からいろいろ相談を受けました。そして、その事件に起因したとは思っていないのですが、不思議なことに一緒に釣に行っていた友達の一人も二十歳のとき交通事故で亡くなりました。事件から十三年後に出版された黒沼克史著『少年にわが子を殺された親たち』というこの事件とほかの事件をつづった本を両親からいただきました。『麒麟の翼』の録画を見て、その本をまた読み返しました。映像で訴えかけられた事件を見たせいか、本にでてくる事件の起こった場所や何度も通われた警察署や中学校もおなじ地域のことなので目に浮かびます。以後の両親のどうしようもない苦しみや悲しみや悔しさが胸にあふれて涙が流れました。この事件は、両親が長い長い裁判をやってとうとう刑事でも民事でも勝訴となりましたが、この裁判をやりとおすことでずいぶん世間から冷たい目で見られてしまいました。『麒麟の翼』では、捜査中、植物人間になった少年の母親に刑事がそのとき学校を訴えようとはしなかったのですかと聞く場面があります。母親はこの子が一人で溺れて死んでいたと聞かされましたから。それにこの子は自分のせいで競技が失格になったことに強く責任を感じていましたから・・・といいました。
ほかの国のことはわかりませんが、とりあえず日本での少年犯罪は警察でも学校でも加害者、被害者そうほうの家族に事実を隠蔽するという傾向があるのでしょうか。
少年犯罪は民事では親が責任をとることになりますので、誰も人の親、自分の子どもが過ちを犯してしまうかもしれないという思いから、あるいはあったことは仕方がない罪をおかした子どもの立ち直りをサポートしようという思いからこうなるのでしょうか。
『麒麟の翼』は、きっちり罪を償わせるということで子どもを立ちなおさせることが子どもの教育であると断言する作品でした。

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