『安達太良のあおい空』
2014/04/02(Wed)
 あらお しゅんすけ著 詩集『安達太良のあおい空』3・11福島の記録 を読みました。
 この本もみどりさんに頂いた本です。
 著者のあらおしゅんすけ氏は、福島県二本松市に在住です。
 東京電力福島第一原子力発電所から約六○kmの距離です。
 著者の荒尾駿介氏は、原発事故によって100万人に近い人々と共に、低放射線量下で長期にわたって生活することを余儀なくされたのですが、そこが、どんな環境で、どんな思いで、生きているのかを書き留めて伝えるべきだと考えられ、ブログで記録されていたものが、こうして本になったようです。
第一作
≪いのち
安心して 空気を吸って
安心して 食べ物を食べて
安心して 子育てをして
安心して 眠る

2011年に 気がつきました
それが どんなに有難いことだったのか
それが どんなに幸せなことだったのか
それを 皆さんにも伝えたいのです

広大な宇宙 150億年の一点
四十億年の生命の歴史の中にある我われ
安心して きょう一日を 丁寧に生きる
自分の 他者の命を愛しみながら≫

と思える日があったり、
 
≪原子力社会
どう考えても おかしいのです
悔しいのです
なんとも 腹立たしいのです

この国に 社会正義はないのでしょうか
この国は ほんとうに民主国家なのでしょうか
この国に 司法はあるのでしょうか

何人もの人が亡くなり 自殺に追い込まれ
200万人もの健康や命が脅かされ
100万にも及ぶ人たちに 大迷惑をかけたのです

それでも 誰一人として 罪に問われていないのです
2011年3月から もう一年半です
子どもたちも見ています≫
このように、このブログに転載することがいけないことかもしれないので、2編にとどめますが、月日の経過とともに、著者の揺れ動く心の記録があり、どの詩も大変重く感じます。

放射能汚染の不安に怯える悔しさ。
これだけの人災で誰も罰せられない悔しさ。
安気に老後をくらしていたそのくらしを失った悔しさ。
ただちに健康被害はありませんなどの言葉に信じがたいものを感じる悔しさ。
チェリノブイリのように5年たってやはり人間の住めるところではありませんなどといわれそうな悔しさ。
それでも54基の原発のある悔しさ。
なんといっても、スリーマイルやチェルノブイリや警告はたくさんあったのに今になって原発のこわさを知った悔しさ。
札束でほおをたたかれていた悔しさ。
8万円でモルモットにされていると感じる悔しさ。
「原発が過酷事故を起こして膨大な放射能が飛び散ったとき、原発からざっと半径100キロメートルに及ぶエリアに住む200万人の人たちが従来通りの生活を続けた場合、健康面や経済、社会面で、どういう現象がおこるか?」という大実験をされていると感じる悔しさ。
それらが今も続いているという悔しさ。
言い切れないほどの悔しさが日に日に募っていく悔しさ。

ひろしまの原爆慰霊碑に「あやまちはくりかえしませんから」と誓ったのに何もできていない自分が悔しくて泣くしかありませんでした。
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