『すみよし』 7月
2014/07/14(Mon)
 広島市中区住吉町にある住吉神社は、38年くらいまえから毎月1日に『すみよし』という社報を発行されているようです。
 広島ラフカディオ・ハーンの会に出席するようになって、会代表の風呂鞏先生が『すみよし』に毎月寄稿されているので、ありがたいことに会の資料の中に添付していただいています。住吉神社は山間育ちの私にはご縁がありませんでしたが、広島市の己斐出身の夫から、海上での安全を守護する神様なので港には住吉神社があるのだと教えられていました。
 7月10日・11日には、広島三大祭の「すみよしさん」(広島管弦祭が)あるということで、『すみよし』 7月号は、二井見祥法という方の素敵なカットや宮司さんの「・・・祭りは、神様と人がともに楽しむ、神人和楽です・・」のおさそいで盛り上がっていす。今年は逸してしまいましたが、来年は、参拝させていただこうと楽しみです。
 風呂鞏先生の寄稿文、「八雲の授業ノートなど寄贈」は、4月19日の「中国新聞」の、松江中学でハーンの授業を受けていた横木富三郎さんの親族が八雲の授業を記したノート資料など100点あまりを小泉八雲記念館に寄贈されたという記事についてのものでした。
 2、3日前に、予約していた、『日本の面影』ラフカディオ・ハーン・田代三千稔訳が手元に届き、なかでも、あまりにも感動的な「英語教師の日記から」を読んだばかりでした。
 冒頭、≪わたしの好きな生徒は、各クラスに2,3人ずついるが、そのうちで誰が一番好きか決めることはできない。銘銘それぞれの特徴を持っているからである。しかし、これから語ろうとする生徒たち―石原、大谷正信、小豆沢、横木、志田 の名前や顔は、いつまでも私の記憶にいきいきと残るだろうと思う。・・・・≫の書き出しで紹介されている横木君のノートが残っていて、このたび、寄贈されるということなのです。
 5人の中でも、とくに横木君の思い出にまつわる話は涙なくしては読めません。
 文末≪志田がふたたび学校に来ることは決してなかろう。彼は洞光寺のふるい墓地の杉の影に眠っている。その追悼式のとき、横木は死んだ友人の霊に対して、うるわしい祭文を読んだ。ところが、横木が病気で寝ている。・・・医者の言では、あまり勉強しすぎたために脳の病気にかかっているそうである。・・・この若い生命の機構のある不可思議なぜんまいがこわれたのだ。・・・・横木はあすの夕方、志田のそばに埋葬されるのだ。・・・・見納めに、私は彼の顔を見る。-死出の旅にのぼるため、首から足の先まで白装束をつけ、白い帯をしめて、死の床に横たわっている。しかし、謎のようにむつかしい英語の説明を聞くときに、教室でいつも微笑をうかべていたのと同じような、妙にもの静かな様子で、目を閉じたままほほえんでいる。ただ、今うかべている微笑は、生死のようなもっと霊妙な事柄を急に深く知ったため、いっそう、麗しいように思われる。洞光寺の大きな御堂の香の、もうろうとした煙をとおして、仏の黄金の、朦朧とした煙を通して、仏の黄金の顔も同じように微笑んでいる。≫
 志田と横木の見舞いに毎日行き、日本語の分からないハーンに英語でその様子を知らせたのは、小豆沢でした。
 先日の例会のとき、風呂鞏先生は、さかんに「横木ノート」が広く知られ読まれるよう願っておられました。先生も印象深い多くの教え子との思い出を想起され教育者としての琴線に触れられたことでしょう。そんなことを『すみよし』7月 を読みながら感じたことでした。
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コメント
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こんにちは。すみません、思いついたようにお訪ねして。
この直前の記事などは読ませていただいていないのです。
小泉八雲の講座を受けておられたのは存じていてうらやましく思っていたのですが、(格別私が八雲に傾倒しているわけではありません)なんとなく気になる人ではあります。
今日ご紹介の二冊の本を私も図書館で探すなり、購入するなりして読みたいという気に駆られています。

それにしてもご夫君は何でもよくご存じで(失礼な言い方ですが)茜さまの身近におられるよき師ですね。
2014/07/16 17:25  | URL | 花てぼ #ZjTFAI5c[ 編集]
- 花てぼさんへ -
 花てぼさんやみどりさんもきっとこの会で、小泉八雲に出会われたらはまってしまわれると思います。
 私も小泉八雲といえば松江の住居跡を訪ねたことがあり、八雲が帝国大学を辞めたあと、漱石がその後を勤めたことを知っているくらいで、ほとんど興味を持っていませんでした。しかし、一変、八雲を知ってからは定年退職後やりたいと思っていたことはほとんどやめて、八雲一辺倒です。一方で「これはペンです」から英語の勉強もしてみたくなり忙しい毎日です。今日は、岡山県立図書館と岡山市の北のはてにある製菓会社カバヤの工場の広報課を夫婦でを訪ねました。むかし、キャラメルを買ってカバヤ児童文庫の本をもらえるという企画があって、その中の「耳なし芳一」を見せていただきに行きました。今日はカバヤの会社が、とても素晴らしい会社だということがさらに確認できてうれしいたびでした。このように、本当に忙しくしています。
 さらにときどき、花てぼさんの「芳一!」という声が聞こえるのでおどおどして勉強をしています。
2014/07/16 22:25  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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