『日本の面影』(1)
2014/07/19(Sat)
昭和33年初版発行・平成元年16版発行の角川文庫『日本の面影』、ラフカディオ・ハーン著・田代三千稔(たしろみちとし)訳 を読みました。
 ハーンの作品の一部分については所々でほんのすこし触れたことがありましたが、このように、ハーンの著書が翻訳された、文庫本を読むというのは初めてです。
 途中で知ったのですが、このように『日本の面影』とタイトルが付いていても、ハーンの単独の書物の訳されたものではなくて、ハーンの作品全体の中から翻訳家が、少しずつピックアップして一冊の本にして、ハーンの用いたタイトルの中の用語で一番フィットするタイトルをつけているようです。
巻末にあるハーンの年譜から、日本に来てからのハーン著作名をピックアップして見ました。
  1894年(明治27年)44歳 在 熊本 『知られぬ日本の面影』
  1895年(明治28年)45歳 在 神戸 『東の国より』
  1896年(明治29年)46歳 在 神戸 『心』
  1897年(明治30年)47歳 在 東京 『仏土の落穂』
  1898年(明治31年)48歳 在 東京 『異国情趣と回顧』
  1899年(明治32年)49歳 在 東京 『霊の日本』
  1900年(明治33年)50歳 在 東京 『影』
  1901年(明治34年)51歳 在 東京 『日本雑録』
  1902年(明治35年)52歳 在 東京 『日本お伽噺』・『骨董』
  1904年(明治37年)54歳 在 東京 死去。 没後『怪談』・『神国日本』・『天の河縁起その他』・『文学の解説』『詩  の鑑賞』等 々著作や講義筆記やその他のものが十数冊 出版されています。
 解説では、随筆、紀行、小品の代表的なものを訳出したとありました。
 さらに、作品によってはその全文でもなく要約されたほうの原文であるともいっています。
 これらのことは、最後に解説を読んだときにきっちりわかるのですが、読んでいる途中、ほかに届いた本と読み合わせなどしていて「あれれっ!?」と思い、さらに以後届いた本4冊ともこのような編集になっていることを知りました。そして、没後の作品が多いいことについては、アメリカの出版社へ送っての出版であったために、このような出版事情になったものが多いのではないかと思えます。
 この本に納められた作品は順に、『知られぬ日本の面影』7作品・『東の国より』2作品・『心』2作品・『仏土の落穂』2作品・『異国情趣と回顧』1作品・『霊の日本』2作品・『日本雑録』3作品・『骨董』3作品・『怪談』1作品となっています。ハーンの作品を読むに当たって、その訳書の特徴を知ったことを、第一作目の印象として書き記しました。

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